このところ毎日・・・

IMG_0074近況報告。このところ毎日、朝や夜、デモや街頭活動、チラシ配りなどをしています。 デモは年寄りも若い人も必死です。

若い人が二分しているのが実感としてわかります。国会前で声を嗄らして安倍政権に抗議している若者がいるかと思うと、新宿駅頭ではチラシを拒否し、無言で安保法案に賛成のシール投票をする若者もいます。いずれの人たちも、自分たちの将来が描けない苛立ちや不安、あるいは未来に絶望する気持ちを抱えているように見えてなりません。

外国人が安保法制反対のチラシを進んで受け取ってくれるのが興味深いです。

 

東京新聞7/17の内田樹さんの談話によると、明治維新以来の琉球処分、朝鮮併合、満州建国という邪悪で暴力的なメンタリティが、戦後70年間の抑圧を解かれ、今噴出してきた。虚無的なリアリストには立憲主義も三権分立も言論の自由もすべて絵空事。安倍さんは、いえ日本は、平和憲法をきれいごととかなぐり捨て、気遣いや思いやりなど胸くそ悪いとばかり、「嫌な国だが、怖い国」を選んだのだと。

 

区内ではいくつかの建築紛争に関わっています。合法でも地域の環境に不適合のものばかり。区が住民の要望に寄りそってくれず、結果として事業者の味方になっている。必死で審査請求などで闘う区民はだんだん疲弊してきます。事業者はそれを待っている。区もそれを待っているかのように見えるのが残念です。だからまちづくり条例などをつくろうよ、と言っているのに、それに対しては頑なな拒絶。

昨日ふと思いついて元町公園を訪れると、隣の聖母芸術院(美術院改め)が跡形もなくなくなっていました。 ワンルームマンションになるという。虚しい話。DSC_0394

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在りし日の聖母美術院ビルは以下   blog.goo.ne.jp/ryuw-1/e/ee08f4df617a9ec60ad4068d80846bff

 

8月21日(金)夜、まちづくり法制度を考える勉強会を開きます。 まだ構想段階ですが、決定後スケジュールにアップしますので、ぜひぜひご参加ください。

 

少しは嬉しいこともありました。 千石の文京・生活者ネットワーク事務所に素敵な看板がつきました。我が娘の小学校からの友だち、まうちゃんが作ってくれました。まうちゃんは木彫・漆作家です。欅の板にすり漆、かわいい字が彫られています。DSC_0397DSC_1556   今ちょうど7月22日まで歌舞伎座裏の銀座煉瓦画廊でグループ展をやっています。お時間があればぜひお運びください。

 

 

さてさて今日もそろそろ・・・

この1週間

連休が終わりました。区政レポートを脱稿し、息つく暇もなく周年行事やイベントや説明会で、たまってしまった新聞やメールから目についた情報をご紹介します。重大なニュースがたくさん!

21日に衆議院が解散、総選挙が12月14日に決まり、区役所の中も選挙費用が補正予算でついたり、議員たちが散り散りになったり、ポスター作戦の変更を迫られたり、騒然としてきました。
大義なき解散、裏切り解散、安倍の身勝手解散…いろいろ言われましたが、自民党の自民党による自民党のための解散・総選挙であることは事実。憲法改正解散が正解という声が有力です。かかる費用は700億!
解散しなくても2年以内には破たんして自爆するだろうに、まだ命脈のあるうちに延命して憲法改正をしたいためだけの解散に700億はあまりにももったいない。
700億あったら何ができるか?財務省は先月、小学校1年生の35人学級を40人に戻し4000人の教員を削減し86億節約する案を示し、文科省からも非難の声が上がっていますが、700億で35人学級を8年間維持できることになります。
また、昨年8月から今年度中までで生活保護費が670億削られる計算といいます。
www.asahi.com/articles/ASGCM64WJGCMUTIL03C.html
なんともやるせないけれど、やはりこの700億は福祉や教育に使ってほしい。
 来年度の防衛費にオスプレイ5機分、540億が計上される予定ですが、せめてオスプレイの540億を選挙費用に振り替えてもらいたい。
www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014111802000162.html
しかし選挙をするなら、きちんと対立軸を定めてアベノミクス、憲法、防衛、基地、原発再稼働などを全部争点にして闘える野党の結束に期待したいものです。安倍さんの言う「民主党政権で経済が衰退し、アベノミクスで盛り返した」は大うそ。アベノミクスの円安政策でGDPが衰退し、実質賃金が低下した事実を示すグラフがあります。 saigaijyouhou.com/blog-entry-4593.html   数日前、電話で投票先や支持政党についての自動音声アンケートに答えましたが、支持政党と投票したい人が一致しないことに自分でも困りました。 日経調査では目下の投票先は自民党が35%、民主党が9%。アベノミクスを「評価しない」が51%、「評価する」が33%。私と違う立場でも混乱ぶりがよくわかります。恥ずかしながら私も、政党の名前やどこが護憲でどこが新自由主義なのかもわからないのが実情です。 しかし、今朝の朝日新聞で少し安心。民主党は「アベノミクスからの転換」を打ち出し、野党調整も進んでいるとのこと。格差解消と真の豊かさに期待したいところです。 www.asahi.com/articles/ASGCS4HZ4GCSUTFK003.html?iref=comtop_6_02
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19日の新聞折込で「藤原レポートNO.12晩秋号」を配布しました。
テーマは「住民意思が反映されない都市計画」。ご覧いただきご意見・ご感想をお寄せいただけると嬉しいです。
11月22日に春日・後楽園駅前地区再開発の説明会がありました。
標識設置以来、組合は周辺に説明する姿勢を見せていたので、少しは期待していたのですが、前代未聞の最悪の説明会でした。
2009年に都市計画決定、2012年に組合認可、事業計画が策定されて以来、ずっと説明会を求めてきました。2009年当時、周辺環境に及ぼす影響や景観破壊について区民から多くの疑問が呈されましたが、説明会を強引に打ち切り、都市計画審議会でも合否ギリギリの55点と評され、今後課題にどう対応し区民に悪影響を上回る公益を提示できるかがポイントとされたのです。説明責任を果たすべく、もっと早くから住民に順次丁寧に説明することもできたのに、一切拒否してきた組合であり、それに加担してきた文京区行政です。
今回も計178億という巨額な税投入に見合う公共のメリットはなんなのか、課題となっていたビル風、吹き降ろし風、交通渋滞、環境悪化に対する態度がまったく示されず、約束されていた風環境の追加調査の資料もなく、事業計画変更の資料もまったくありませんでした。きれいなCGを延々と見せ、質問時間はたった40分しかとらず、周辺住民や区民の疑問や要望に答えないまま、説明会を打ち切りました。バカにしているとしか思えません。
再度都市計画決定をする必要はない、というのが区の見解ですが、学識委員から板状の150mの壁の景観破壊と日の当たらない公開空地では55点合否ギリギリと指摘されたのですから、事業の公益性を論じるのに、公費投入が78億か178億かは重大問題です。

いくら都市計画決定事項に高さや形状だけで資金が入っていないとはいえ、公益が絶対条件の法定再開発である以上、再度の都市計画決定は絶対に必要なはずです。

 3月までに着工しないと100億円の追加補助が受けられないため、組合は必死でどこか1ヵ所を解体杭打ちして着工の実績をつくり強行突破することが大いに予想されます。
区民の中には、住民監査請求や差し止め訴訟を言い出している方もいますが、とにかく区民の声を上げることが重要です。とりあえず1回の説明会で打ち切らず、説明を尽くすよう申し入れましたが、意見でも質問でも何でも結構です。
組合に直接でも、区の地域整備課にでも構いません。出向いても電話でもメールでも構いません。
www.harusan.jp/rooms/news/news1410.pdf
www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_chiikiseibi_query
国税、都税、区税すべて私たちの納めた税金です。178億もの税金をつぎ込む事業に対して、きちんと物申して行きたいと思います。みなさまもぜひ!
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2015年度の重点施策が発表されました。
www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0081/0242/27.jyuuten.pdf

年一度、11月23日の一葉忌に、旧伊勢屋質店公開事業をしていたところ、文学散歩の皆さんが大勢見学に来られ、口々に教えてくださいました。「朝、区長さんがシビックで、区は月2回くらい公開しようと思っているけど、・・・今年で公開が終わりにならないように、皆さんから所有者に働きかけて、って160人もの前で言っていたよ」、中には「私たちに所有者に働きかけろっておかしいよ。文の京なら区が守ればいいのに…」と憤慨する声もありました。耳を疑ってしまいました。その場にいてこれを聞いた所有者さんはどう思ったか。ここには書けませんが。。

 

来年度の区の重点施策に「大学との協働による伊勢屋質店の公開事業」があり、13年も所有者の協力のもと公開事業を手伝ってきた「文京の文化環境を活かす会」は事前に一言もお知らせがなかったことにびっくりしたいきさつがあります。信義則というものがあるだろうに。所有者さんは区の担当者から私たちの会にはまだ言わないでと言われていたらしく、私たちも大学との交渉が途上なので大っぴらにしないよう言われていました。区長自ら区民に直接大っぴらにしてくださいました。さあ、大っぴらに文化保存の活動を始めましょう!

 

    重点施策にはその他、環境施策分野で、④家庭用蓄電システム設置費助成が新設されました。重点には入っていませんが、2030年には500万円程度になり国内販売40万台くらいになりそうな水素・燃料電池車、区でも2020年オリ・パラに向けて調達をぜひ考えてほしいと思います。 実は10年くらい前からホンダのFCXクラリティの動向をウォッチしていたのですが、ドイツでは実用化されても日本ではまだ数千万円レベルで論外。と思ったらクラスを落として数百万で、FCVコンセプトになったそうで、期待が膨らみます。 www3.nhk.or.jp/news/html/20141125/k10013452861000.html
今週も頑張ります!

住民意思が反映されない都市計画1

10月22日に都市計画審議会が開かれました。

 絶対高さ制限が3月に施行されて初めての緩和特例認定の可否、「土地利用上止むを得ない場合の教育・医療施設の特例」として東京大学経済学部棟の増築について諮問されるということで、緊張して臨みましたが、一言でいうとびっくりする進行で、賛否意見陳述の機会もないまま、議事録に質疑が残るからいいだろうという会長の一存で、「了承」の答申が即決されました。
 18:30~20:30で議題3件(答申1件、即日諮問・答申2件)、報告3件を審議するタイトな日程でしたが、そもそも諮問・答申を1日のうちに2件処理することに無理があります。冒頭都計審の開催方法について具申しましたが、他の案件とまとめて1回にしたという答弁。まとめる必要があるのか疑問です。案の定45分オーバーし、それは細かい質問をする委員が勉強不足だから悪いので、意見を言わない委員を見習え、という見解のようですが、諮問に疑問を持ち質疑如何によっては反対する立場の委員が質問するのは当然のことで、審議会軽視、意見を抑制し審議させないための策略としか思えません。
 さて、今回の議題「東京大学本郷文系総合研究棟」は、赤門を入って右手の経済学部棟奥、現在2階建ての部分を高さ制限(22m)を大きく超え、2.8倍(約60m)に増築する計画ですが、特例認定の初の事案でもあり、環境悪化や周辺住民の生活変化についてもっと丁寧な認定が必要だったと考えます。以下に説明させていただきます。(長文ご容赦)
 以下の「都市計画高度地区変更」の4~5ページ、3-(3)区長の認定による特例で「土地利用上やむを得ない」場合については「絶対高さ規制は適用しない。この場合は区長はあらかじめ都市計画審議会の議を経るものとする。」と規定しています。
www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0072/5797/02_shiryo1.pdf
特例認定の基準の4ページ(3)に「土地利用上やむを得ない場合の特例」の認定基準があります。
www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0072/5799/04_shiryo3.pdf
 問題の個所はアです。前段に「対象となる建物は、公益・公共施設、教育施設、医療施設で、良好な市街地環境の形成に資する建築物とする。」とあり、後段は「ただし、教育・医療の用に供する建築物は、原則として次のア)からカ)のすべてに該当するものとする。」となっています。
①後段ただし書きは、前段の「良好な市街地環境の形成に資する建築物」の具体的条件そのものと解釈するか、
②「前段に加えてさらに次の条件を付す」と解釈するかで認定の中身が違ってきます。
 区と都計審会長は①の解釈で、ア)からカ)を全部満たせば、即ち良好な環境形成に資することになり、都計審はそれを確認するだけで認定可とするという考え方ですが、私は②の解釈です。前段の対象建築物に入れたからには公益・公共施設と同様、良好な環境形成に資することが条件で、ただし、教育・医療施設は大規模敷地特例より大きい緩和率ながら上限を定めるということだと思うのです。
 前者①の解釈だったら、対象に教育・医療施設を含め、わざわざ良好な市街地環境云々と書いた上で、ただし書きまでつける意味がありません。また、「良好な」という定性規定がなくなることになり、後段の数値規定だけをクリアしても、良好な市街地環境の形成に資するとは言い切れないからです。定量規定だけでは質は確保できないというのは定説です。
 都市計画審議会の議を経るというのは単に数値規定をクリアしているかどうかを確認することではないはずです。そもそも公益・公共施設の場合は「ただし」以下の後段がないわけですから、定量規定がなく定性規定だけで良好かどうかを判断することになり、都計審の議も数値の確認だけでは済まないはずです。教育・医療施設だけ数値の確認で済むと考えるのも理不尽な話です。また、「良好な市街地環境の形成に資する」かどうかは周辺住民の生活環境と深く関係するので、この諮問に際して周辺住民の意見を聴取したかどうかを尋ねたところ、住民には諮っていないとの答弁でした。というわけで、①の解釈ではとても大規模敷地の緩和の2.8倍という緩和を認定するには不十分だと考えます。
 さらに、今回の諮問には東大からの「特例申請理由書」が添えてありますが、地域貢献に関する区の見解は何も文書化されていません。理由書は当日席上配布で差し替えがあり、削除された部分がありましたが、その部分の趣旨は「本郷キャンパス内では建物計画地を変更する敷地がないからこの場所しかない」ということ。今回の特例適用には関係がない文言なので、区が進言し東大と相談の上削除したという説明でした。こちらから指摘するまで差し替えの意図の説明がなかったことも問題ですが、ほんとうに「止むを得ない」のか、理由書にあるように「経済学研究科棟や赤門総合研究棟と一体運用でなければ機能しない」のか、その検証こそ本来都市計画審議会に付託された認定の可否を決める審議のはずです。質問の最後にこのことを聞いて、その結果如何で認定の可否の意見陳述をしようと思っていましたが、他の委員にも聞かなければならないと中断され、他の委員からは質問はほとんどなかったにも拘わらず、追加の質問と意見陳述は「もうだめ!」の一言でシャットアウトでした。
 採決はありませんでしたが、このような審議過程では良好な市街地環境が形成できるかどうか全くわからないので、もし意見を言わせていただけたなら私は認定に反対しました。絶対高さ制限の検討過程で4次素案のときに「区長の認可による特例」が「許可」に変更され、その後許可からまた認定に戻された経緯があり、許可より通常緩い認定になることに異議を申し立てましたが、都計審で審議するから緩くはならないとの抗弁でした。しかし実際に運用されたら第一例からこのように区の独自検証もなく、審議会でもほとんど無審査で申請側の言うなりだとわかり、いつもながらがっかりです。やっぱりねという感じですが。
「住民無視の文京区都市計画その2」では再開発と誠之小・明化小改築基本構想検討委員会について書きます。

夏の風物詩、江戸の大衆文化

DSC_0614 DSC_0617 DSC_0621 DSC_0632 DSC_0648 DSC_0649 DSC_0653文京区に大雨・洪水・雷注意報が出ていましたが、もう解除されたのでしょうか。このところしょっ中、注意報や警報が出されますが、みなさんお変わりありませんか?

注意といえば、先日区役所のすぐ近くの白山通り上り線で道路陥没があり、びっくりしました。前日から少しずつ下がっていたらしいですが、もし大きな空洞があり一気に落ちると、車の大事故になりかねません。ひびが入っていたり少しへこみがあるところは要注意です。

現場(カフェ・ヴェローチェの反対側あたり)に居合わせた東京都建設局の方によると、原因はこれから下水道局も一緒に調査するそうです。第六建設事務所に尋ねたところ、一般に夏場はアスファルトが緩んで陥没しやすくなる、と。工事で水脈を切って地下に空洞ができたということはないか、地下鉄でエレベータ工事をしていたことと関係はないか、尋ねましたが、水は出ていないし、空洞もなかったし、地下鉄は関係ないとのことでした。でもこの地域はここ1年くらいずっと地下鉄や老朽管の取り換えなどで道路工事をしていた地域ですので、応急の段階で関係ないと言わず、何か関係があることはないかしっかりと原因を究明していただきたいと思います。

さて、夏の風物詩といえば「文京朝顔・ほおずき市」、今日明日開催です。私は今年初めて式典に出て各会場を回りましたが、どういうわけか津和野市長や甲州市長(代理)が来賓で見えていたり、石見神楽の恵比寿鯛釣り舞いがあったり、地元の住人という江戸太神楽社中の曲芸があったり、こんにゃく閻魔には下仁田町からこんにゃくだけでなく世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」の「荒船風穴」の宣伝に見えていたり、ほんとうに賑やかに大衆文化が花開いていました。

www.city.bunkyo.lg.jp/visitor_kanko_event_asagao.html

www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0075/9967/asagaohozuki.pdf  プログラム

今年は礫川地域活動センターや善光寺さんのところが工事中で少し気をそがれますが、その代わり牛天神北野神社が加わり江戸太神楽の獅子舞や芸能が楽しめます。明日はお天気はどうなんでしょう。今日は大雨の後、今年初の花火大会もあったようですが、明日もし晴れたら、ぜひ江戸の夏の風物詩を満喫してください。

iwamikagura.jp/modules/iwamikagura_db/content0024.html

www.edo-daikagura.com/japanese/maruichi.htm

 

建設委員会、北海道視察

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元百貨店、今はまちづくりセンターとして活用

元百貨店、今はまちづくりセンターとして活用

横浜元町公園とそっくりな函館元町公園

横浜元町公園とそっくりな函館元町公園

建設委員会の視察(6/30~7/2)から帰りました。正式な視察報告は議会のホームページに後日アップされますが、多分3~4か月後になるのでとりあえずこれから少しずつ記していきます。

今年の視察地は奥尻島、函館市、千歳市。災害復興、防災計画、防災施設、都市マスタープラン、景観まちづくりなどの調査・研究が目的です。私が4年間視察地候補として推してきた飯田市の視察はとうとう実現せず、正副委員長(自民・公明)の推したところに決まりました。

奇しくもとは言いたくない、折しも計ったように、集団的自衛権の自公合意が整い閣議決定された日と重なり、函館を除いて自衛隊の基地や演習地の集積地でした。特に千歳市は陸上・航空自衛隊があり、人口の約1/3が自衛隊関係者というまちです。今までは自衛隊は災害救助に活躍し、訓練に励むまちづくりのパートナーでしたから、50t以上の本物の戦車が公道を走り、子どもの遊ぶ広場がヘリポートになっているのも何とか受け入れたでしょうけれど、集団的自衛が制度化された後はどうなるのか。政府内の自公合意はともあれ、こういう末端の自衛隊協力自治体との合意はできていたのか。人口減で都市マスも改定した中、少なからず自衛隊依存があっただろうに、自衛隊志望者が減り再編や徴兵などさまざまな可能性がでてくれば、20年スパンの都市計画マスタープランの将来構想は再検討を要するのではないのか。視察させていただく立場で、他自治体の議員には絶対に答えにくい質問は慎みましたが、疑問は多々あります。

地方都市の人口減に伴う都市マス改定は、自治体領域、市街化調整地域、市街化地域とある中で、都市計画区域を設定したコンパクトシティ化構想で、目的が明確で、住宅政策、公共施設計画、防災、エネルギー、景観、ソフトのまちづくりなどすべてが盛り込まれ整合されていることに少し驚きました。自治体領域がすべて市街化地域で全域が都市計画区域の巨大都市東京では、都市マスは方向性や理念を定めるのみ、個別計画をそこに統合するのは難しいのかもしれませんが、せめて横軸を通して整合させないと、せっかくの都市マスや景観計画が適用除外ばかりになり実効性がなくなることを実感しました。

函館市では西部地区歴史的町並み基金や景観形成住宅奨励金など、歴史・文化面の保存政策と住み替えや集約を誘導する現実的住宅政策が整合され、実効性のある観光まちづくりが実現できていました。都市景観形成地域の和洋折衷住宅などの街並みや伝統的建造物群保存地区の教会や赤レンガ倉庫地区を見て歩き、ロープウェイから夜景を眺め、沈みがちな視察に一服の清涼剤をいただきました。

標的の島=狙い撃ちされる沖縄

マンタが舞い泳ぎ、アカショウビンが鳴き飛ぶ沖縄本島山原(やんばる)の大自然。モズクやサンゴがふんだんにありジュゴンが泳ぐ海。山原の東村高江という集落で野菜をつくりながら大勢の子どもたちをのびのびと育てる家族の、うらやましいほど自然に恵まれ長閑な生活風景から映画「標的の村」は始まった。一昨日、日野市の七生公民館で観た映画です。その後、場面は命がけでヘリパッド建設やオスプレイ導入に反対して座り込む場面へと移ります。国は反対派の住民に対してスラップ訴訟(威圧して黙らせるための戦…略的訴訟)を起こした。自分たちの生活を安全に続けたい、すぐ隣りに轟音のヘリパッドや演習場はいや、と願うだけなのに、国から通行妨害で訴えられるという沖縄でなければあり得ないこと。人がずっと住んでいる山間の集落にヘリパッドをつくるなんてあり得ない計画。どうして沖縄だけにそういうあり得ないことが続き、新たな基地までできるのか。国はバカにしている!人々の怒りが伝わってくる。

この3月まで琉球朝日放送のキャスター・ディレクターだった三上智恵監督の、つくり込まないけれどとことん寄り添う手法と、客観的に透徹しながら温かい眼差しに畏敬の念すら覚えました。
もう1本、三上さんがテレビ番組として制作したドキュメンタリー「海にすわる~辺野古600日間の闘い~」も続けて観たので約2時間半、ずしんと重く深く心に食い入りました。

何を言っても聞いてもらえず説明もなく突然侵入してくる国の横暴に立ち向かうには実力行使、座り込みしかないでしょ。「バカにしている」という言葉が住民の口から何度も繰り返される。政府がいかに沖縄をバカにしているか骨身にしみる。

「行政とは手続きを積み上げてきたものを実施するところ」と防衛局職員が言う場面がある。だからあなたたちの主張がどうであろうと手続きが整えば実施するしかないと。先日の大飯原発の運転差し止め判決を思い出す。これまでは国の手続きの適否を審理し、手続き上の適法性だけを判断してきたが、福島の事故後は、被害者の困難な状況や原発技術の危険性など内容に踏み込み、国民感情にも配慮して判断するようになったという。そうだとすると、時の政権が決定し、粛々と手続きを踏んだなら当事者住民の正当な生活権を侵しても実施してよいのかを判断してほしい。

最近、うちなーんちゅはいかにものんびりとテゲテゲに見えるけれど、実は本当に民主的で自由で理性的で賢い民族なんだと自負するようになりました。国も折れないだろうし、ここで暮らしたい自分らもお金に代えられないから折れるわけにいかない。「長期戦になると、ふざけて相手の心をつかむことが根気よく闘うコツ」と言い、ドンパチの最中に三線を弾きカチャーシーを踊り出す。中心で闘うオジイやオバアたちは、若い人たちに豊かな故郷を残す責任があるからと文字通り死ぬまで闘う。彼らの姿勢は誇らしく、共感できます。そして怒りと涙を誘います。

標的の村、ぜひ一度ご覧になってください。
上映計画は以下で。
www.hyoteki.com/jyouei/

法政大学沖縄文化研究所でも6月6日と13日に分けて上映します。
www.hosei.ac.jp/fujimi/okiken/sougoukouza/2014sougou.pdf

また、6月29日(日)13:30~ 16:00 文京区民センターで三上智恵監督の「標的の島に生きる」というトークイベントがあります。
www.labornetjp.org/EventItem/1398388671790staff01

介護保険制度のジレンマ

DSCN1110DSCN1108土曜日のオープンスクールは18人の参加があり、高齢化社会の先行きが案じられる講演ではありましたが、みな講師鹿倉泰祐さんのお話に引き込まれ、充実した2時間半を過ごしました。

65歳以上を含む世帯数は2001年の35.8%から12年の43.4%(2093万)に増加し、高齢者だけの世帯の4割が単身で、認知症高齢者439万人の内160万人が介護保険未利用ということです。つい最近も踏切事故で多額の損害賠償を請求された事例がありましたが、高齢者の生活実態は、認知症や予備軍の増加で、老老介護や認認介護(介護者も認知症の世帯)など悲惨な現状です。

1999年の法制定当初から介護保険制度は矛盾と欠陥が指摘されていた制度です。

事業費は税と保険料で50%ずつ負担していますが、介護を受ける1号被保険者の保険料が年々ふえているほか、サービスを受けられない2号被保険者の負担する税的性格の保険料が全体の29%も占めるということは、税負担分の50%と合計すると79%におよび、本来税配分でまかなうべき制度ともいえます。

3年ごとの法改正でサービスの拡大と給付抑制がセットで出てきており、介護の社会化という目的と逆行し、自助・家族介護の方向に向かってきています。2060年には高齢化率(65歳以上)が40%と推計される中、よりきめ細かいケアマネジメントが必要不可欠ですが、不足する在宅介護サービスは破たんが心配されます。

2015年度の改正案では介護給付抑制が前面に出て、自己負担分の1割から2割への引き上げや、要支援1,2の介護認定なしの地域支援事業への移行などが問題となっています。地域事業ではボランティアなどを受け皿として想定していますが、現実に受け皿がない自治体では事業自体が成り立たず、サービスがなくなる可能性が大きいのです。

日本は先進諸国の中で対GDP比の社会保障支出は決して多い方ではなく、23位からようやく16位に上がってきた程度。介護、医療、介護予防などの公費財源の大幅引き上げなしには介護保険は崩壊の危機にあると言えます。

さよなら、XP~~

年度明け、消費税が上がったことはどう生活に影響しているのでしょうか。まだ見えてきませんが、一つ気になるのは、年度替わりとWindowsXPのサポート終了の時期が重なったことによるパソコンの不具合です。

我が家も今年1月に8.1に買い替えた口ですが、以前からのプリンターが3月末に急に使えなくなっていました。最初はアップデートやらサポートナビやらで四苦八苦工夫しようとしましたが、どうにもお手上げ。息子、夫、電話サポートの順に泣きつくと、どうやらDellのプリンターが8.1に対応していないらしい。ではどうして3月までは使えたのか、これが不思議。不安定な中たまたま運がよかっただけで、何かの拍子に本来の不整合が表に出てきたらしいのです。

XPがあまりにも使いよくて尾を引く中で、Vista、7が評判悪く、8、8.1と立て続けにヴァージョンアップしたところに消費税アップが重なり、どっと買い替えが増えたために(これは相談窓口氏の言葉ではなく私の解釈ですが)、整合性を図るソフトが間に合わなかったのだとか。

そんな無責任な~、困りますよ、それならXPのサポート期間を延長するなり何なり対応してくれなきゃ。

いや、末尾の記事を読むともう限界だったようですから、後継OSの低容量デバイスへの対応を急ぐべきでしょう。

外国の方と思われる日本語堪能な窓口氏は、「それは担当が違います! しかるべき窓口にどうぞ。」

結局、窓口氏の指示に従い再設定の方法を教わって、なんとか使えるようになりました。

たまたま我が家は他の家人もパソコン&プリンターを持っていたので別条ありませんでしたが、XPサポート終了の4月9日の周辺でもっと重大な不整合は他になかったのでしょうか。

騒がれたほどは買占めも消費減もなく穏やかな幕開けのようですが、陰ではこんな騒動もありました、という一席でした。おそまつ!

news.mynavi.jp/articles/2014/04/09/windowsxp/

 

 

国会が死んだ日

世紀の悪法、特定秘密保護法が、12月6日23:23、参議院本会議の異様な状況の中で成立してしまいました。合意したはずの4党の足並みも乱れ、自公だけしか賛成せず、国会の外では数万人の民衆が反対を叫ぶ危機的な状況で法案を強行採決することこそ、テロと言わずなんでしょう!自由民主の風上にも置けない。

私も19:30頃から「誰でもどうぞ」の隊に参加しましたが、旗を持ち整然と静かに歩くデモ隊が日比谷公会堂から出発すると、霞ヶ関方面から、永田町方面から、溜池方面から、それぞれ集まった人々がそれに加わり、国会前は身動きも取れないほどになりました。初めは秘密保護法廃案!くらいだったシュプレヒコールが、徐々に熱を帯び、過激になり、ファシストくたばれ!などと口汚い怒声に変わっていきましたが、不思議なことにかつての安保闘争と違って、暴れる人もなく、警察も「右方向に歩いてください」みたいな穏やかなお願い口調で、機動隊のジェラルミンの盾もなく、それが却って虚しかった。

とんでもないことになったと思いつつ、多分「ここで終わるまい」と心に誓って、みんな家路についたと思いますが、さてこれからどうするか。6日の経緯は以下のサイトに詳しく載っています。 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1698

まさにベストタイミングで、翌日、「文京区明るい選挙推進協議会」と選挙管理委員会が共催した白ばらセミナー 「有権者が政治を変える」が特定秘密保護法の問題点をとりあげました。講師は毎日新聞論説委員の与良正男さん。

区議会議員のOBばかりで問題ありと思っていた選管が、今回ばかりは時宜を得た素晴らしい企画をうちました。というより、まさかこんな日にあたるとは思いもせず企画したのでしょうけど、自民公明出身の選管委員はさぞ渋い表情だったでしょう。どんな表情だったか見たかったなあ。以下私のメモからの要約です。

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戦前にもいくつかのターニングポイントがあり、「国会が死んだ日」と言われるが、2013年12月6日も将来 「国会が死んだ日」 と言われるかもしれない。

まずこんなにも成立を急いだ理由。 知る権利、メディアの委縮ばかりに気を取られ(これにはメディアの責任もあるが)、国民がしまった!遅くなったと気づいたとたん、採決。つまりみんなが本質に気づく前にすり抜ける必要があった。もっと重要な動機は、ここしばらく選挙のない今を逃したくなかったということ。

民主主義を壊すとはどういうことか。国民、国会、裁判所を締め出し、行政に権力を集中させる官尊民卑の最悪の法だということ。 そして、メディアの分断。
産経がまず離脱し、読売が反対できないことから朝日・毎日の批判にまわり、特にテレビでは取り上げない。 問題が難しくて視聴率が取れないこともあるが、それでも最重要法案を取り上げる報道の矜持を忘れ、安倍女性秘書官などで20分も費やすなど、明らかにメディアが分断されたこと。

国会内にチェックの目がないこと。小選挙区制の問題はさておいても、自民党内にも60年安保で体を張って自衛隊出動を止めた赤城防衛庁長官のような人や、1985年のスパイ防止法のときにはあった(大平派の谷垣さんなど)若い議員からの苦言・提言がない。今や黙りこくる自民党論客。小泉元総理のは、自民党大好き、安倍応援、こうすればもっと良くなるよ、という補完演説。

セットのNSC(安全保障会議)の目的は日米軍事同盟の強化。 オバマ政権の弱体や、軍を抑えられない中国習政権の防空識別圏などへの不安が高まり、始まりは単に情報漏れを防止するセキュリティ問題だったものが、いずれ集団的自衛権の論議となり、地球の裏側で戦争ができるようにして、9条との矛盾が顕在化したら、96条なんてそっちのけで憲法改正論議を再燃させ、そして戦争に直接駆り出される自衛隊員のなり手がなくなれば、最後には徴兵制、最悪そういう流れになるだろう。

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ほんとうに恐ろしいことですが、文京区もほぼ同様の方向に進んでいます。自治体政府におもねらずすり寄らない勢力に対し、情報を隠し、どんどん情報を得にくい状況をつくり、あり得ない不存在非公開の連続。 しかも不存在という文言自体を削除させ、不存在になる公開請求を取り下げさせようとし、ないなら仕方がないから「不存在」とそのまま書くよう依頼すると、審査請求などされたら事務手続きが大変だと堂々と文句を言う役人。

今はただの文句でも、こういう行政体質が昂ずれば、じきに権力によるテロがまかり通る社会に変じていくでしょう。テロとは、意見の異なる人々を、絶対に相通じるものがないと決めつけ、頑なに拒否し、切り捨てる姿勢とでも言いましょうか。区長に与しない議員や区民をなめているのです。

安倍政権も明らかに国民をなめている。国民なんか次の選挙までにはすっかり忘れると思っているのだろうけど、私たちはこの暴挙を絶対に忘れないよ、あんたたちのやったことを覚えているよ、という態度を示し続けることが大事です。政権交代の最大のメリットは、政権の秘密のくびきがはずされ、情報が出てくることです。
テロリズムは恐怖政治という意味ももつそうです。恐怖の秘密保護法を廃止するには政権交代しかないかもしれません。

それにしてもテロ発言の石破さんのブログがよくわかりません。
ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/
「防衛省で仕事をしていた時、内部で議論や決定されたことが数日のうちに新聞に載ることが頻繁にあり、情報保全体制に大きな疑問を持ったものでした。」

別にたいした国家機密でなかったから、国民と情報共有した方がいいと判断したのでは?

「イラクに自衛隊を派遣した際、現地の実情を視察し、より実態を把握するとともに、現場の自衛官を激励したくて何度も極秘裏に視察計画を立案したのですが、毎回メディアの知るところとなって結局実現はしませんでした。」

なぜ報道されると困るの?攻撃されるから?極秘で海外派遣の自衛隊に大臣が接触するのも結構危ないかと。。

「誰がいかなる意図をもって報道に漏らしたのか、最後まで判明もしませんでした。防衛庁長官の訪問計画のどれほどの部分が秘密に当たるかは判断を要することですが、漏洩に対する抑止力が十分に効いていなかったことは事実でしょう。」

だから~、秘密に当たらないと判断したからメディアも報道したんでしょ。
やっぱり秘密に当たるかどうかも判然としないような情報まで隠したいんだよね。

与良さんは言っていました。「今だって公務員の守秘義務はあり、ジャーナリストも出したら国が危ないような情報は出さない。それより、誰だって非難されそうなことは秘密にしたいからこそ情報公開が必要なんです。官僚が自分の落ち度をほぼ無制限に秘密にできるこの法律には、だから絶対に反対!」

さて、明日で区議会第4回定例会は会期末です。条例や指定管理者の選定など多数の議案が本会議で採決されます。衆議院本会議での秘密保護法採決が記名採決ではなく起立採決だったことが問題とされていますが、区議会も起立採決で誰がどの条例に賛成し、反対したか、記録に残りません。会派で意見が割れるかもしれませんが、私は情報公開を後退させる条例改正には反対するつもりです。

第六中学校、豪華にお披露目

文京区立第六中学校が全面改築され、内覧会に行って来ました。六中20131124間接照明
一見三田の某大学と見紛うような赤煉瓦のファサード、オープンスペース風の広い廊下、打ちっ放しのンクリートと木質素材を組み合わせた内装、開放的な採光、ホテルライクな階段の手すり、スライド開閉式ガラス屋根の屋上プール(夏場以外は人工芝の蓋をして遊び場となる)、凝ったLED照明、極めつけは追分ホール(ランチルーム兼)の村野藤吾を思わせる間接照明、などなど、デザイナーズブランド(香山寿夫建築研究所)の趣が加わりとてもゴージャスです。

一緒に行った息子(卒業生)やその友人たちは、中学校とは思えない、豪華マンションみたい、と羨ましがって(あきれて?)いました。私としては、木材がふんだんに使われているのも嬉しいし、毎日通う学校が明るく素敵なデザインで、子どもたちが満足しているなら嬉しい。けれど、完全自由選択制の区立中学のバランスは大丈夫かな?心配になってしまいます。バランスはもうとっくに崩れてるかな。。。六中20131124エントランス

細かいところでは、OSB(オリエンティド・ストランド・ボード)パネルの多用(何か意味があるのかガイド役の職員?に聞いたところ、コルク材などと同じ柔らかさとピンの刺しやすさかな?と自信なげでした)、窓先空地がなく、窓を開けるとストンで怖いこと(6階建てとなると窓は全部は開かないのか?)、大画面電子黒板の液晶が見にくかったこと(暗くすればいいけれど子どもの目が心配)、が気になりましたが、教育環境として他にも問題があるかも知れません。でも子どもたちは格好いいとさぞ喜んでいるでしょう。しばし子どもたちと一緒に素直に喜びたいと思います。

来週視察に行く予定の、埼玉県宮代町の笠原小学校を設計した象設計集団の富田玲子さんは、その著書『小さな建築』(みすず書房)の中で、学校の設計について述べています。

「学校は子どもたちの暮らしの場、毎日長い時間を過ごす小さな社会です。小・中学校時代は、人間の感性が最もしなやかで、心身の成長がめざましい時期です。・・・そのような大切な時期にどんな校舎で暮らすのかということは、その人の一生を左右すると言っても言い過ぎではありません。もちろん教育内容、友だちや先生の存在も大きな要素ですが、「空間のあり方」が子どもの生活に及ぼす影響ははかりしれません。そう考えると、学校の設計は大変難しく、しかも責任の重い仕事です。」

かつてオープンスクール建築が一躍脚光を浴びた頃、今巨大すぎる新国立競技場設計に異を唱えている槇文彦さんも加藤学園の設計で話題になりましたが、その絨毯敷きのお洒落な校舎でさえ、後日問題が多々生じたようです。時と場、地域性によっても求められるものは違います。今の時代に最大限の注意と熱意で設計しても、問題が生じる可能性はあります。日本は欧米と違い、竣工後は施主の責任のみで設計者は一切責任を問われませんが、それだけに文京区の教育委員会や行政には、子どもの生活、子どもの社会という視点を忘れずに、今後顕在化するであろう様々な課題を、ひとつずつ丁寧に解決していっていただきたいと願っています。

 

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