一葉が通った伊勢屋質店を残す会

2014年12月28日「一葉が通った伊勢屋質店を残す会」が発足しました。

発会式での会長の森まゆみさんの心温まる講演「一葉と伊勢屋質店」にほろっとしました。

質屋通いの赤貧の中で恋心や向上心や社会の闇を見る目を失わず、そこに人間の普遍性や強さ優しさを見つけ、病に苦しみながらも季節や風情を愛で、淡々と、家族をいとおしみながら24歳の生涯を終えた一葉さんが、まるでそこにいるように感じられました。

嬉しいことに区の担当のアカデミー推進部長がサプライズ参加。

区が買うとは限らないながらも、伊勢屋保存に意欲を示す大学との仲介の労をとり、所有者の意向に沿う形で菊坂の地で保存・活用ができるよう尽力すると約束してくださいました。

また、寄付を募るうえで区外の方にも協力いただきやすいよう、 ふるさと納税による基金立ち上げの可能性にも言及されました。

それに先立ち、参加者からは様々な楽しく嬉しく厳しく前向きな発言があり、推進部長からも大変参考になり叱咤激励されたとの感想をいただきました。

新宿区が漱石記念館を開設する際、成澤区長も他の区長と共に賛同者として名を連ねていること、跡見学園で来年度、区長自ら「文京学」の講座を受け持つことなど、へぇ~~な紹介もあり、本当に充実して良い会でした。まずはホッと一息。

年明けに発会式参加者名で区に対し要望書を上げる予定で、文面についても意見交換をしました。区の姿勢をただす文脈から区長を応援する文脈への変更など、調整して新年早々に区長に届けることになりそうです。

13年前、伊勢屋質店の保存を当時の煙山区長に進言したのは、ほかでもない成澤議長(当時)だったとのこと、そして今年、本郷からの文化発信の拠点として伊勢屋の保存・活用を次年度の重点施策に盛り込んだのですから、区長も私たちの要望書をきっと喜んでくださることでしょう。

嘘と隠蔽とねつ造、1年間お疲れさまでした

今年もいよいよ終わりに近づきました。

名護市長選挙、都知事選挙で始まり、衆議院選挙で終わった2014年でした。アベノミクスの矛盾が露呈し、はっきり言って不況で消費税値上げどころじゃない、という選挙のうえ、憲法や防衛問題も危機的だと思うのに、投票率は史上最低。全有権者数からすると20%台の得票率で4分の3の議席を獲得した自民党は、国民の信任を得たと堂々と言っています。

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今年の特徴を端的に表す言葉を選ぶとしたら、私は「嘘と隠蔽とねつ造」だと思います。つい最近もSTAP細胞の実験の不正や3・11後の東電の情報隠しについて発覚しましたが、秘密保護法の施行によって、私たちの知る権利、情報共有、参加の権利はさらに阻まれることになるでしょう。将来振り返って、2014年は日本の民主主義のターニングポイントと言われるかもしれません。

文京区についても今年は「嘘と隠蔽の説明会」がとても印象に残りました。福祉分野の説明会は、もっと早くから住民に説明があってもよかったという点で住民が納得せず、事業そのものに反対の住民と折り合いがつきませんが、対応はまだよい方です。都市計画や土木分野は目に余ります。周辺町会にも前日まで知らせず、業者任せの工事説明会、しかも工程表も工事日程もなく、資料も出さず。

紛争になっていたから、できるだけ人が来ないよう、情報を出さないよう考えたのでしょうけれど、知らせていないのに広報は万全、説明内容も不備はないと強弁し、再度の説明会開催には絶対に応じない。マンション紛争の近隣対策会社でももう少し丁寧な対応です。

6665基の納骨堂を新設する源覚寺の説明会は、違法ではないものの、地域性からこれほど大規模な納骨堂をつくらなくてもいいのにという印象です。お彼岸やお盆に6665分の600人くらいの墓参があったら、周辺道路はもうパニックかも。しかも資料はほとんど読めないような小さい字でした。

特にひどかったのは、再開発の実施設計と事業計画の説明会でした。 法定市街地再開発なのに公益部分の実施設計が全く示されず、事業計画の大切な部分である資金計画や補助金根拠の説明も一切なかった。マンションデベと同じレベルで、問題を隠蔽しかっこいい部分しか見せず、しかもこの3年間ずっと求めてきて、実施設計が固まり次第説明すると答弁してきた、風環境データや交通環境データとその対策も全くありませんでした。環境アセスで都知事もこれでよいと言ったというのは嘘。都知事は風が前より強くなる部分があるから、さらに風対策をするように、周辺住民の理解を得るように、と言ったのに対策は必要ないと押し切ったのでした。右折禁止解除をすると言いながら解除後のシミュレーションデータもなかった。

最低なのは、説明会前に再度の事業計画変更で工期を2019年7月末から2020年12月末にまた延長しているのに、説明会ではいっさいそのことに触れなかったこと。ほとんど詐欺的虚偽説明会と言っても言い過ぎではないと思います。いいまちにしたい、と真剣に考えている市民を敵に回しています。

こんな姿勢で国民の税を178億も使い、800億もの短期借入れでしのいで、最終的に保留床を売って採算を合わせる総額1100億もの巨大計画がほんとうに実現できるのか。これだけの事業を実施し、公共に貢献する姿勢とはどうしても思えません。もう少し市民に真面目に向き合う姿勢を持ってくれたら、知恵のある市民はもっといい事業になるよう協力するはずです。

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さて、恒例の年末パブリックコメントです。

http://www.city.bunkyo.lg.jp/kusejoho/koho/pabukome.html

●地域福祉保健計画「中間のまとめ」について(1/5まで)

●地球温暖化対策地域推進計画「中間見直し」について(1/15まで)

●平成26年度基本構想進行管理について(1/16まで)

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他にも国や都の意見募集があります。

●東京都環境確保条例における子どもの声に関する規制見直しについて

http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2014/12/22ocm200.htm

●文化庁 上野「文化の杜」新構想 に関して・・東京文化資源区構想、政府の規制改革会議とも連動、東京芸大が意見集約をしているのも意味深です。大型バスの駐車場を整備して年3000万人も観光客を集めることと引き換えに失われる文化があるかも。

http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/bunkanomori/iken_bosyu.html

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一昨日、文京区議会全会派から区長に対して、「旧伊勢屋質店の保存に関する要望書」を提出しました。本郷菊坂のランドマークとして、当地で保存ができる契機となることを願います。

本日、区民センターにて、「一葉が通った伊勢屋質店を残す会」の発会式が行われます。DSC_1301

日時:12月28日(日) 午後2時~4時(開場 1時半)
会場:文京区民センター 3C

   2時~2時半  講演  森まゆみさん「一葉と伊勢屋質店」
2時半~4時  発会式・意見交換

問い合わせ  電話 03-3945-1455

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今年も仕事は納まることなく来年に持ち越されます。みなさま1年間お仕事お疲れさまでした。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

一葉の伊勢屋質店SOS

11月23日の一葉忌に毎年公開してきた国の登録有形文化財、菊坂の旧伊勢屋質店が解体の危機にあります。来年度の文京区重点施策にも盛り込まれ、跡見学園に新設された観光コミュニティ学部による活用が期待されていたところです。
12月17日に緊急シンポジウム「旧伊勢屋質店の魅力を語る」が開かれ、なんとか残したいという思いの人たちが立ち見が出るほど集まり、保全活用の方策について意見を交換しました。

17日の東京新聞には、1面に写真入りで短く導入、31面に大きな記事が載りました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014121702000137.html
文京区に残る明治の建物、菊坂の名所、樋口一葉の足跡を守ってこそ文の京、民有地は買わないなどとお定まりの行政文句では文化は守れない、など区への苦言や、みんなで10万円ずつ寄付しようという呼びかけ、スポンサー探しやクラウドファンディングの勧めなど時間をオーバーして意見が多数出ました。

3人の語り手から「残したいたてものの魅力」「伊勢屋文書ーたてものの歴史的価値」「地域資源の活用法」のテーマで報告があり、建築の由来、質屋だからこそ残った建築契約や仕様書などの古文書、谷中の萩荘がカフェに復活した事例を引き、建物を保全し、まちの資源として活用する提案があり、今後の会の立ち上げ方針について話し合って終わりました。
翌日の読売新聞に記事が載ったこともあり、区役所内でも各会派に区の担当部長が説明に回るなど動きがあり、これを機会に超党派のうねりが区を後押しすることを期待したいと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20141218-OYT8T50122.html
17日のシンポジウムを発展させ、「一葉の通った伊勢屋質店を残す会」の発会式を行います。

日時:12月28日(日) 午後2時~4時(開場 1時半)
会場:文京区民センター 3C

2時~2時半  講演  森まゆみさん「一葉と伊勢屋質店」
2時半~4時  発会式・意見交換

ぜひ、多くの方の参加をお願いいたします。

問い合わせ  一葉の通った伊勢屋質店を残す会  電話 03-3945-1455

前例のない本会議での請願起立表決

文京区議会11月定例議会は12月11日が会期末でした。
最終日の本会議で議案の採決や意見書、請願の採択が行われましたが、今回、請願の採択にあたり区議会開びゃく以来という議事進行がありました。

朝日新聞東京面参照DSC_1248

請願については、従来は付託委員会での審査結果が本会議で報告され、「報告の通りとすることに異議はありませんか?」「異議なし!」「異議あり!」で数もとらず形だけの簡易表決で採択または不採択とされる「委員会主義」がとられていたのですが、今日から文京区は委員会主義を返上し、委員会での審査を本会議の多数決で覆せる区になりました。

文教委員会に付託され審査の上採択された4件の請願が、本会議の起立表決で不採択となったのです。

この4件の請願は、区立柳町小学校の増設教室をどこにつくるかについての請願です。昨年7月からPTAなども参加して検討を重ねてきましたが、教育委員会の提示した整備方針案に賛成できない地域住民や保護者などが対案を出したにも拘わらず、対案として検討されなかったことから、PTA、OB、周辺住民、町会長たちが、再検討や取り下げを求めて提出されたものです。文教委員会ではいずれも趣旨は妥当ということで採択すべきものとされましたが、総務区民委員会で増築の設計費用の補正予算が可決されたことから、区側は「ねじれ」と称して「ねじれ」を解消するために請願の方を無きものにしたかったということのようです。私はねじれとは思っていませんが、これについては前のブログに詳述しました。
http://m-fujiwara.net/2014/12/10/

区立小学校なのに、地域のOBや保護者の声を斥け方針案に固執したため、決定的な亀裂が生じてしまったことは残念ですが、なにより残念なのは、市民が民主的な手法で請願を出し、民主的にロビー活動をして、極めて正当な方法で付託委員会の審査を経て採択された矢先、どう再検討するか周囲が期待を持って見守っていた中で、請願自体を無かったことにする手法がとられたことは、文の京の将来にきっと禍根を残すことでしょう。

このやり方がまかり通れば、今後多数会派の気に入らない請願が委員会で採択されたとき、いつでも覆せるということです。この手法を決めたのは幹事長会で、傍聴も許されず少数会派は入れない場ですが、委員会での採択に加わった少数会派の意見も無にされたことになります。

なぜこんなことが起きたのか。議運での議長の説明では、これまでは慣例で請願は簡易表決にしてきたが、5人以上の議員が異議を申し立てれば簡易表決から起立表決にできると会議規則にあるからとのことでした。5人以上が本会議で異議を申し立てるのか伺ったところ、5人以上の反対があると見込まれるからあらかじめ表決方法を変えると。5人が実際に異議を申し立てるのでないなら、議会規則に則ってとは言えないでしょうと申しますと、第一の理由はねじれ解消であるから異議申し立てはなくても表決方法を変えると言うのです。しかし、ねじれ解消のために慣例の簡易表決を起立に変えることができるという条項はありません。5人がいるかもしれないときは変えられるという条項ももちろんありません。

幹事長会での決定に異を唱えて我が幹事長には申し訳ないとは思いつつ、納得がいかないので食い下がったところ、ご意見は承ったので今後検討するが、とにかく今日はこれでいくと。

議長によると、委員会ではひとりの委員でも、後ろにいる会派の人数も尊重しなければならないから本会議での全議員による起立採決を採用したとのことですが、要は数の論理です。
今後請願を出す人にとって、本会議で多数の賛成が得られるかどうかを初めに考えなければならないのは、あるいは全議員にロビー活動で同意を得る必要があるということは、請願権に対する大きな制約ともなり、訴える気持ちをなえさせることでしょう。

文教委員長は請願が採択されたとき、執行部に対して、請願事項を誠意をもって活かした施策をするようにとの言葉もかけていました。あれは議長曰く何の意味もない単なる祝詞(のりと)なのだそうですが。

一所懸命文案を練り、慣れないロビー活動で議員たちと面会しながら、なんとか採択にこぎつけた請願者たちにとって、文教委員会での採択は邯鄲の夢、ぬか喜びとなったわけですが、このようなある意味前代未聞の横紙破りにめげず、意地でも民主的な手法でよい結果めざして頑張っていただきたいと心から念じます。

なお、会議規則を精査したところ、請願の扱いについては微妙な表現で、今回の裁定もあとから探した言い訳に過ぎず、実態はなりふり構わぬ請願つぶしだと白状しているようなものです。会議規則では委員会での祝詞も意味のあるものに書かれていますが。。。

今月から区のHPがリニューアルされ、例規についてはとても見やすくなったので、ぜひ区議会関係の例規集をご覧になってください。

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文京区議会会議規則参照
http://www.city.bunkyo.lg.jp/kugikai/reiki/103kaigikisoku.html

第八章 表決
(簡易表決)
第八十条 議長は、議題について異議の有無を会議に諮ることができる。異議がないと認めたときは、議長は、可決の旨を宣告する。ただし、議長の宣告に対し、出席議員五人以上から異議があるときは、議長は、起立の方法で表決を採らなければならない。

第九章 請願
(請願の委員会付託)
第八十四条 議長は、請願を請願文書表の配布と共に、所管の常任委員会又は議会運営委員会に付託する。
2 前項の規定にかかわらず、議長が特に必要があると認める請願は、議会の議決で、特別委員会に付託することができる。
3 請願の内容が二以上の委員会の所管に属する場合は、二以上の請願が提出されたものとみなす。

(紹介議員の委員会出席)
第八十五条 請願の紹介議員は、委員会から要求があつたとき又は紹介議員の申出を委員会が承認したときは、委員会に出席して説明を行う。

(請願の審査報告)
第八十六条 委員会は、請願について審査の結果を次の区分により意見を付け、議長に報告しなければならない。
一 採択すべきもの
二 不採択とすべきもの

2 採択すべきもので、区長その他の関係執行機関に送付することを適当であると認めるものは、その旨を付記することを要する。

(請願の送付並びに処理の経過及び結果の要求等)
第八十七条 議長は、議会で採択と決定したもので、執行機関に送付しなければならないものは、速やかに送付し、かつ、その処理の経過及び結果の報告を要求しなければならない。

2 採択及び不採択の結果は、請願者に通知する。

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区議会HP 傍聴・請願・陳情の項より

http://www.city.bunkyo.lg.jp/kugikai/boucho2.html

(1)請願制度とは

請願は、皆さんの意見や要望を行政に反映させるため、議会に対して、文書で施策の実現などを要望する制度です。憲法に保障された国民の権利であり、文京区民に限らず、どなたでも提出することができます。

(2)審査の方法と結果の取扱い

区議会に提出された請願は、各定例会(2月、6月、9月、11月の年4回)の本会議で、請願の内容に関係する委員会に付託(審査を委託すること)されます。委員会は、その内容について賛成できるものは「採択すべきもの」、また、賛成できないものは「不採択とすべきもの」という審査結果を議長に報告し、その後の本会議で「採択」、「不採択」を決定します。
本会議で採択された請願は、区の仕事に関するものは区長等に送付し、国や都の仕事に関するものは関係機関に意見書や要望書を提出するなど、その実現方を要望し、問題の解決に努力するように求めます。
請願を提出された方(代表者)には、本会議で決定した後に、審査結果を郵送でお知らせします。なお、審査の結果、「保留」の扱いとされ、「採択」、「不採択」が決定されなかった請願については、通知しませんので、ご了承ください。
(3)請願の提出時期

請願はいつでも提出できますが、各定例会で審査を行うため、定例会ごとに締切日を設けています。
各定例会開会日の2日前(土曜、休日等を除く)の午後5時までに提出された請願は、その定例会中に審査します。なお、締切日以降または閉会中に提出された請願は、次回の定例会で審査します。

 

 

柳町小学校に関する請願続報

12月8日の総務区民委員会では、柳町小学校増築に関する基本・実施設計にかかる補正予算が審議され、市民の広場と共産党は、反対しましたが、改革文京、自民、公明の賛成で可決されました。

反対理由は、区民が区教委の整備方針案に疑義を唱え、再考を求める請願が4件採択されていることや、区民が対案を提示しているのに、さまざまな理由を後付でつけて区民案を斥け、現状に拘泥する区の態度には問題があることなどにより、急いで予算をつける必要はないということです。

補正予算が可決された後、柳町小学校避難所に関する請願が審査され、採択3(市民の広場と共産党)、不採択4(改革文京、自民党、公明党)で不採択となりました。

区内で唯一地震などの防災避難所に指定されながら水害時の避難所に指定されていない柳町小学校を、水害時にも安全・安心な避難所となるよう整備することを求める請願でしたが、地震などで避難中に水害が発生したときは垂直移動で安全な場所に避難することが条件となっているにもかかわらず、安全に水平移動で礫川小や指ヶ谷小に行けるという強引な推論が通ってしまいました。

さてさて、多数決の論理でかくのごとく決まりましたが、文教委員会で採択された4件の請願はもちろん生きています。誠意をもって請願内容を施策に反映させる義務を執行機関は負いましたが、そのことは補正予算で増築設計費用がついたこととは直接は関係ないはずです。

市民の広場は補正予算に反対しましたが、それはまだ再検討が残っているから急ぐなという意味で、もし補正予算がついたとしても、基本・実施設計一体で行う中で、詳細の調査・検討がされ、足すかやめるかも含めて検討するということです。最終設計や入札の結果、減額も更なる補正もありです。事実、今回設計費5000万円のうち、1500万円だけ2014年度予算に計上し、3500万円は債務負担行為として2015年度に回しています。

こういう補正予算が可決されたことが、すでに付託委員会で審査され採択とされた整備方針見直し等の請願と相反するという問題はないように思います。請願は方針案をいったん取り下げてとは言っても、増築そのものを取り下げてとは言っていないからです。前述のように予算は減額も債務負担行為もありだし、決算でいかようにもなるのは、基金を崩す予算を立て決算で翻して積み増す得意技を持つ文京区なら朝飯前のはず。

ところが文教委員会で採択とされた請願と総務区民委員会の補正予算可決が相反するとして、本会議で付託委員会での審査結果どおりに採択することに5人以上が異議を申立て、起立採決をすることで「相反しないように」する動きが見えてきました。

明日の会期末、本会議に注目してください。これまで付託委員会の報告どおりとすることを簡易表決で、何人異議なしで何人異議ありだろうと、認めてきた請願の取り扱いの慣例が破られるかもしれません。もちろん議会規則に則り議長が采配してのことです。

きちんと本会議で審査しなおし、全議員で熟慮の上表決するなら私も賛成ですが、付託委員会の委員以外の議員が審査なしの表決だけで適切な判断ができるとは思えません。「相反」を解消するだけが目的なら、「相反」しないのだから必要ないでしょう。本会議に先立つ朝10時からの議会運営委員会も注目です。何らかの動きが見られるかもしれません。

柳町小学校増築に関する請願

DSC_124712月3日の文教委員会で柳町小学校教室増設に関する請願が4件、採択されました。

自民・公明・改革の反対を押し切り、至誠無我、市民の広場、共産の賛成で採択されました。

これについては同僚議員の海津敦子さんのブログに詳しいのでご参照ください。

http://blogs.yahoo.co.jp/bunkyokugi/13100417.html

議会で採択された請願内容は、施策において尊重されなければなりません。

すでに教育委員会で決定した整備方針案をいったん横に置いて、PTA案を検討しなけばならなくなるのは、教育行政としてはどうしても避けたい。そのため、これまで付託委員会での審査のみで本会議で審査をせず簡易採決で済ませてきた慣例が破られ、あらためて審査をするか、あるいは簡易採決にせず起立採決で決する可能性が出てきたということです。

今まで付託委員会での審査結果でよろしいか、という議長の問いかけに対し、「異議あり!」という議員の声を無視して「異議なしと認めます」でスルーしてきたことが、今回に限り「異議あり」の声を採用することになれば、相当程度の期間は遡って過去の異議ありの声にこたえていかなければ、民主的でなく公平性を欠くことになるので、議長がどのような采配をされるか注目されます。

11日10:00からの議会運営委員会と、14:00からの本会議が最大の注目です。

今日8日の総務区民委員会にも請願が付託されています。条例等3件の議案審議の後、請願が審査されます。柳町小の工事に関する補正予算が議案になっており、その審議のあと、6件目の請願として、水害危険地域にある柳町小避難所整備に関する請願が審査されます。

補正予算が組まれ、可決されれば請願は無効ということはありません。予算が可決されても、いつものように使わなかった分は減額し、延期して債務負担行為にするなど対応は可能です。

とにかく、今まで一度も真面目に取り上げてもらえなかった教室増設市民案を検討してほしい、俎上に上げて本当にどの案が最善か、再検討してほしい、という願いだけです。これまでPTA案を検討しない理由を常にねつ造し続けてきたと言っても過言ではない教育委員会、請願が取り下げられるよう望み、働きかけてきた教育委員会にとって社会全体から誹りを受けなくて済む最後のチャンスだと言えます。

一般市民より優位にいたい、自案より市民案が良いとなったら沽券に係わるなどという間違った誇りを捨て、ぜひ民主的な文の京の真の矜持を見せてほしいと願います。

こまじいのうち

「びっくりするくらいものすごい反響です。全国社会福祉協議会や東京都社会福祉協議会、いろいろなところに呼ばれてお話ししてきました。」

文社協の地域福祉コーディネーター(コミュニティソーシャルワーカー)第一号、浦田愛さんの第一声でした。少子高齢社会対策調査特別委員会の視察と勉強会での話です。

社会福祉協議会を中心に展開する小地域福祉活動(身近な地域の自治会や町会単位の支え合いによる課題解決)のモデル地域、駒込エリアに地域福祉コーディネーターが配置されたのが2012年。地域活動センターや町会、民生委員さん、地域の人々の間を「歩いてつないだ」ことが功を奏し、空き家を活用した「こまじいのうち」が開所したのが2013年10月。その後1年間の成果をお聞きしました。

成果と一言では言えない苦労や工夫があり、支え支えられるボーダーレスな人間関係があり、高齢・障害・心の病・生活困窮・孤独・・など縦に割れない様々な課題の隙間を、労力や技能や能力やお金の提供でうめてきた、まさに生き方のふくらみなのです。

阿鼻叫喚のごみ屋敷からの生還の話、もとは優秀な技能者が孤独なひきこもりから脱出し職に復帰する話、友だちと並んで歩いたことのない子が一緒に勉強しお菓子を食べる居場所を得るまでの話、などなど「こまじいのうち」に集うすべての人々の協働の中で実現したことです。

一週間前にたったひとり傍聴した「新たな公共プロジェクト」の「担い手創出プロジェクト支援本部」で聞いた助成団体のリクルートスーツの職員によるプレゼンテーションが、どうにも浮き上がって白々しく聞こえたのと比べ、これこそ地域課題を地域みんなで解決すべく支え合う血の通った公共の担い手と感じ、重く深く心に染み入りました。

今年度から富坂地区にも一人地域福祉コーディネーターさんが配置され、本当に地域ごと特色が異なる中で活躍されているとのこと、第2、第3の「こまじいのうち」が期待されます。区内4つの警察署管内の区分けに従う圏域では担当が5万人となり、あまりにも多すぎるとの訴えに納得。議会で取り上げて行きたいと思います。

来年度策定される文京区地域福祉保健計画の中で、地域福祉コーディネーターの育成や配置について文社協と区との連携はどうなるか、補助は出るのか、人材育成・交流はどうなるか、注目されます。

策定の中間まとめに関するパブリックコメント募集が12月5日から1月5日まで予定されています。 ひとごとではありません、ぜひ意見をお出しください。
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_fukushiseisaku_keikaku_public-comment.html

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