港区が旧国立公衆衛生院を再生・活用

昭和の名建築「旧国立公衆衛生院」再生 港区が改修、複合施設へ 東京・白金台

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港区は2009年に白金台4丁目のこの広大な国有地と建物を取得し、2017年度までの計画として郷土資料館、学童クラブや乳幼児の一時預かり、がん患者の緩和ケア施設、防災備蓄倉庫などに改修、活用する予定だそうです。

元東大総長の内田祥三(よしかず)氏が設計関与した建築物は文京区内にも東大本郷キャンパスに多数あるほか、小石川植物園本館、今はなき同潤会大塚女子アパートなど数多くありますが、名建築を港区が積極的に保存・再生・活用し、文化財を守りながら区民の需要に応えることに100億の税をつかう計画を立てたことに拍手を送りたいと思います。

白金台という地域性や価値を大事にする発想からだと思いますが、文京区も本郷、小石川という地域性や価値をもっと大事にしていたら、立地自治体として大塚女子アパートも本郷館も守れたかもしれません。港区は区民約500人の署名で取得を決めたとありますが、これもうらやましい限りです。文京区は1万人を超える署名でも動かなかった実績があります。

東大構内だって文京区内なのですから、樹木や古い建物の保存にもっと関与しても良いように思います。いちいち港区と比べるのもはしたないのですが、港区は2009年に購入し、2017年度までに整備する計画だというので、元町公園・旧元町小学校の保存を決め、活用を検討し整備する計画時期とまったく重なります。現在策定中の文京区の旧元町小学校再生方針に期待が膨らみます。

しかし今、東大構内はズタズタです。あちこちで樹木が伐られ、何十mもの掘削がされ、重要文化財の赤門の横にはまた高層棟の建築計画があり、区の絶対高さ制限(22m)の緩和特例(教育施設)の認定が今日の都市計画審議会で諮問され答申を出すことになっています。

重文の周辺規制は文化財保護法にはないし、文京区の景観づくり条例や景観計画でも、事前協議は義務付けているものの色彩や素材に関するお願い規定だけです。
東大内部での需要や理念はともかく、区の都市計画を免除されるためには、区民が納得できなければ認められない。どんどん高くして避難場所なのに非難する場もないほど掘り返し樹木は抜き、あるいは伐採しでは周辺住民として不服です。
東大が世界で通用する学問の府となることに異論はありませんが、ディベロッパーまがいの高層ビル建てまくりはどうしても許DSC_1058せません。もはや安田講堂もアングルを地面すれすれにしないとまともな写真もとれない。国会議事堂も同じですが。

高層化で床を増やすことで利益やメリットを得る価値観は、間もなく訪れる人口減少超高齢社会には通用しません。

マンションについてですが、今朝の東京新聞には老朽化マンションの耐震工事や建て替えが全然進まない状況についてデータが載っています。全国に600万戸あるマンション中、築30年を超える130万戸のうち、建替え工事は230件(未確認ですがこちらは戸数ではなく棟数だと思います)しかありません。

床を増やす方向の開発は見直し、再生の方向に舵を切り替えるべきではないでしょうか。

超高層再開発に170億もの税を使うより(内区税は65億)古い保存の価値ある建物を購入し、再生し、子育て支援や福祉防災に使ってほしい。シビックセンターを売却して、なんだったら東大で壊したがっている建物を購入する手もありかと思います。

今夜の都市計画審議会にでは、東大としては区の都市計画の緩和特例を使ってまで高くすることがどうして必要なのか、低いままでの活用ではダメなのか、重要文化財への配慮はあるのか、周辺住民の環境悪化のない区の都市計画の緩和なのか、区は区民の意向を受けて認定を諮問するのか、などを問いたいと思っています。

 

 

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