1100億に高騰! 春日・後楽園再開発

春日・後楽園駅前地区法定第一種市街地再開発事業

住戸が740戸、大学や保育園、医療モールも誘致することを売りにしていた超高層計画で、私は道路1本へだてて北側に第一種低層住居専用地域のある立地での142mという高さに反対する立場で6年半追い続けてきました。

まちづくり基本計画策定から考えるとかれこれ14年越しの計画ですが、2012年の事業認可時に750億だった総事業費を、1100億円に増額する事業計画変更の方針を再開発組合は臨時総会で承認しました。

1100億って想像できますか? 直近の後楽2丁目西地区の再開発では総事業費が325億、その前、茗荷谷地区の128億に比べると約10倍です。

補助金総額も78億から110億に増額を申請しているようですが、その条件は今年度中の着工ということで、すでに環境アセス法に基づく着工時期変更届などは済ませているとのこと。

事業計画変更の内容は、資金計画だけでなく施設計画も含まれます。知る範囲では地下2階部分の削減、駐車場の台数削減、自転車置き場の変更などがありますが、施設の変更により都市計画前に争点となっていた風環境、交通環境も当然変わってくるので、関心を持っている住民は多いはずです。

国交省都市局によると、市街地再開発の事業の目的は

「都市再開発法に基づき、市街地内の老朽木造建築物が密集している地区等において、細分化された敷地の統合、不燃化された共同建築物の建築、公園、広場、街路等の公共施設の整備等を行うことにより、都市における土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図る。」

 

事業の仕組みは

敷地を共同化し、高度利用することにより、公共施設用地を生み出す
従前の権利者の権利は、原則として等価で新しい再開発ビルの床に置き換えられる(権利床)
高度利用新たに生み出された床(保留床)を処分し事業費に充てる

となっています。

組合のホームページによると施設計画は以下のようですが、左図の高層ビルのはざまの暗い影の部分が右下の開放的な広場と同一とはどう見ても考えられません。

法定の「健全な高度利用」にあたるとは言えないのではないか。また、事業費は床を売却することで賄うとしたら、事業者の都合で地域の地価と無関係に勝手に価値を1100億に上げて、保留床の処分で事業費1100億を賄えるとは到底思えず、組合員の持ち出し分が増えるのではないか、権利床の等価交換にも影響を及ぼすのではないか、この事業計画変更は無謀なのではないか。そう考えています。

 

www.harusan.jp/redevelop/zoning.html

 

果たして都市計画決定前の審議会で懸案だった公益や環境影響がどうクリアされているか、周辺住民の最大の関心にこたえる早期の説明会をずっと求め続けてきましたが、着工予定を3月に控えて未だ実施設計説明会の予定すら公表されません。

6年前、都市計画説明会は5~6回に及び、期間にすると8カ月ほどかかったのですが、これからどう急いでも3月までに十分な説明会の時間がとれるとは思えません。

・区の地域整備課へのヒアリングでは、事業計画変更は資金計画のみ。縦覧は必要なし。できるだけ早く住民説明会をするよう指導している。

・事業組合へのヒアリングでは、事業計画変更は資金計画と施設計画。実施設計と公益施設はだいたい固まっているが、誘致する大学はまだ未定。建物だけは先に設計しておき、入居する大学が未定のまま説明会もできる。都に認可申請し、認可されたのち縦覧し、なるべく早く説明会をする。

・東京都都市整備局へのヒアリングでは、事業計画変更の申請がまだなので何とも言えない。事業計画内容によるが、縦覧だけでよい場合と意見募集が必要な場合がある。事業者が必要と考えれば認定前に説明会をすることも可能だが、認定までに変更もあり得るので、通常は認定後に行う。申請から認定まで通常1か月くらいかかる。許認可は東京都だが、組合への指導責任は都市計画決定をした文京区にあるので、住民説明をおろそかにせず、都市計画説明会のときのように一方的に打ち切らないよう、都からも区に申し入れておく。

 

11月中の説明会は無理そうで、私たちが最もせわしなく忙しい師走になりそうです。やれやれ。

しかしこうやって並べると、最も住民に近く、住民の生活を守る立場にいる基礎自治体の文京区の担当者が、最も住民に遠い感じがします。生まれ育って60と数年、愛着があるはずの文京区なのに、日々希望がそがれる思いです。

コメント

  • 拝啓、 初冬の候、朝晩の冷え込みが身に染みる今日この頃です。

    文京区西片に住む安本昌煥と申します。 11月22日文京区民センターで行われる「春日・後楽園駅前再開発説明会」があることを、阿部正実氏から案内はがきをいただき、参加してきたところです。 この事業について、直接お聞きしたい件がいくつがあったのですが、時間の都合との説明で、質問をできずに帰ってきました。 素人なので、不明な点、不可解な点がいくつもあります。 この事業内容について詳しい藤原議員から直接お話しを伺いたいのですが、連絡先電話番号はございますでしょうか? 

    以上よろしくお願いいたします。

    敬具、

    安本 昌煥
    携帯: 090-3105-6547

    2014年11月22日 2:38 PM | 安本 昌煥

    • 安本さま
      お電話ありがとうございました。
      メールチェックが遅れて申し訳ありませんでした。
      早速今日、区役所で資料を整えてお届けしたいと思います。
      今日から本会議の一般質問なので、夜分になりますが、ポストに入れさせていただきます。
      よろしくお願いいたします。

      先ほどブログを更新し、その中に説明会のことも盛り込んでありますので、
      ご一読いただけると幸甚に存じます。

      2014年11月25日 9:37 AM | m-fujiwara

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