ねじ曲げ体質、秘密体質

区議会2014年第2回定例議会(会期 6/6~6/25)は昨日から常任委員会が始まりました。

昨日の文教委員会では耳を疑うような質疑応答がいくつかありました。

「文京区立図書館サービス向上検討委員会報告書」については、区立図書館の1人当たり貸出数や予約数の実績が、統計方法の他の自治体との相違から文京区は23区中1位になっているが、本来は19位や6位のはず。しかもその統計上の問題に気づいて「報告書(案)」の段階で区民が指摘していたにも拘わらず、適正化せずそのままの報告が出されたことは不適切なので訂正を、という質疑が会派の同僚海津敦子委員からありました。

この報告書案については、5月7日までの1か月間、区民意見を募集していました。報告書案と区民意見は以下。 http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_library_better_library_service_iinkai_ikenboshu.html

私も実は意見を出しましたが、些末な意見だとして無視されたのか、だいぶ割愛されています。それはいいとしても、上記の統計についての区民意見は、意見募集に応じる形で出されたものではないのか、載っていません。

文教委員会での海津委員の質問に対して、真砂中央図書館長や教育推進部長は今後検討して次回からは適正化するという趣旨の苦しい答弁をしましたが、間違った記述を知りながらそのまま報告するなどもってのほか。最後にとうとう教育長が今回の報告書も含めて訂正すると答弁しました。案の段階で間違いに気づいたなら即刻訂正するのが誠実な行政の義務で、それをしなければ隠蔽や詐称のそしりを免れませんが、あわよくばこの委員会で指摘がなければ恐らく訂正せずに通したのでしょう。区民の指摘で間違いを認めることはどうしてもしたくない行政気質が透けて見えました。

もっと耳を疑ったのは、一般質問で各会派がとりあげた柳町小学校の改築問題についてです。昨年の7月、最初の説明会に参加したときは改築と言っていたような。勘違いかな。今は改築には違いないのに「教室等増設検討委員会」などという不自然な名前になっていますね。とにかく昨年11月に教育長の諮問機関として設置された同検討委員会の報告書案をめぐり、質疑が紛糾しました。

7月時点で示された原案と参考案A、BについてのPTAや近隣住民からの意見をもとに、PTAからの対案も含めて討議するはずだった検討委員会が、どういうわけか当初デメリットが多いとされた「やなぎの森」をつぶす参考案Aに近い案を、5月の第5回検討委員会に出してきたということです。体育館やプール部分を改築する原案やB案も検討されていたのに、いつの間にか増築だから既存の部分はいじらないと決定され、PTA案はついに審議されることなく、合意はなかったのに合意があったとされています。

唐突な提示の仕方を問題とし、丁寧に説明するよう求める意見や「やなぎの森」の価値や教育的重要性を尊重し、活かすよう求める意見が各委員から提起されましたが、そんな中、海津委員から驚くべき発言がありました。

6/4の第6回検討委員会でも平行線で終わり、まだ答申も出されていないのに、教育長、推進部長、学務課長が揃い踏みで地域の有力者を回り、区が提示した案の説明をして、区民が「やなぎの森」を残そうと始めた署名活動を広げないよう依頼したという区民の声を紹介したのです。教育長は諮問した当人であり、検討委員会から答申を受けたのち、自身が事務局を務める教育委員会で討議の上、増築案を決定するという段取りになっているにも拘わらずです。

これについて教育長は、署名を広げないようにとは言っていないと断言した上で、検討委員会のメンバーが区の案に反対する署名活動をして、署名の文面に事実をねじ曲げる記述があったために正確に説明する必要があったから、と答弁しました。署名活動の文面は文教委員会で問われる筋合いではないので、その場で事実関係が質されなかったのは残念ですが、なにより区民の自由な署名活動の中でたとえ記述の誤りがあったとしても、その記述により区の案の内容が左右されるわけでもないのに、教育長が自ら巷間に出て説明するべきものなのか、非常に疑問です。教育長の答弁の方がねじ曲がっているように聞こえました。地域住民からみても、署名活動により行政案に反対するする人が増えないよう、権威筋が圧力をかけに来たと受け取るのが自然でしょう。行政は都合の悪いことに蓋をする秘密体質が懸念されがちですが、李下に冠を正さずの教えに沿って怪しまれることはしない方が賢明です。

ちなみに教育長の言う「事実をねじ曲げる」記述とはどんなものだったか、海津議員のブログをご参照ください。

blogs.yahoo.co.jp/bunkyokugi/archive/2014/6/17

「やなぎの森」は周辺の小中学校からみると羨ましい限りですが、先週の土曜日に初めて中を見る機会があったのでご紹介します。文京区全体の財産とも言えます。教育面からもぜひ森を残す案を再検討されるよう願います。

www.city.bunkyo.lg.jp/yanagichou_iinkai.html

www.facebook.com/misako.fujiwara.12/posts/656883294390612

DSC_0286DSC_0287

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*