新年度はどんな年になる?

議員になって4年目、一般区民だったときよりも行政との関係が難しいと思うこともあります。一般区民ならこうしてほしいということを繰り返し希望がかなうまで要望書、意見書、陳情書・・・頑張るのみというところがありますが、議員は議会の場で1度蹴られたら同じことは言えない、とも限りませんが、少なくとも同じようには繰り返せない。

でも一般区民は課長に直にいろいろ質問したりはなかなかできませんが、議員は政策的なことや課題なども直接電話や対面で話し込めるし、一定の秘密保持のルールのもとで情報も得られるというメリットはあります。

退職される区職員、部長や課長の恒例の挨拶が年度末にありました。みなさんこの日のためにスピーチを準備するのですが、どうしてこの職を選んだか、40年とか30年とかの公務員生活の中で何が一番心に残ったか、など深い話をユーモアを交えて話されるので、年1回ですが、けっこう楽しみな時です。都からの派遣の医師など専門職の、はっきり言って2~3年文京区を通り過ぎるだけの方たちは、それなりの心の入り方ですが、文京区生え抜きの方たちの言葉は重く、ペーソスに満ち、可笑し哀しで時に涙を誘います。

そんな中、10年ほど前、もちろん一般区民として、みどり公園課に通いつめ、手を変え品を変え提案したり、陳情したり、とうとう実現までこぎつけたある公園造成の話が出ました。当時は一所懸命調べたりワークショップをしたり、足を棒にして署名集めをして持って行っても、課長は「ご意見拝聴しました」しか言わず、「お引き取りください」みたいなあしらいで、冷たい人だなとがっかりさせられっぱなしでした。特に隣地とのもめ事が起きてからは、これ幸いと、「係争中ですから一切お話しできません」と輪をかけて木で鼻をくくったよう。それでも自然と緑と桜を誇る文京区随一の公園ができたときは、感謝したものですが、せっかくやるなら区民の提案をもっと前向きに受け入れて、一緒にやろうくらいの心意気があったらなあ、と今でも思っています。

当時の公園課長が今回定年の挨拶で、この公園造りのことを最も思い出に残った仕事のひとつとして話されたことに少し驚きました。いやいやながら仕方なしにやっていたばかりではなかったんだ。役人ってああいう態度しか取れないんだな、と諦めがつきました。

今年度から議会改革として費用弁償の日額4000円が3000円に減額され、通年議会が本格始動しました。通年議会実施要綱には「区民と共に政策提言ができる環境整備を目的とする」と明言され、自治基本条例策定時から懸案だった区民の政策提案を受ける場づくりや、参加型議会、参加型区政運営の今後の進展に期待できそうな状況になったと喜んでいます。お役人も区民の意見を少しは嬉しそうに聞くことから始めてはどうでしょうか。

もっとも議会の中でも、なんでこういう言い方しかできないんだろうなと思うことがあります。今朝の天声人語にタイガー・ウッズ選手の「届かないパットは、絶対にカップインしない」という名言が出ていました。職場には往々にして「希望つぶしの名人」がいますが、「壁や障害物を察知して未然に止まる、自動ブレーキ型」よりは、詰めは甘いけれど「思いつき型」の方がややましかと。

 

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