新しい年の初めに

暖かい年明けとなりました。みなさまお元気で新年を迎えられましたか?
昨年は、秘密保護法、疑惑の都知事辞任、小学校での殺人、辺野古埋立承認と、最後まで重い課題を引きずっての暗い年越しとなりました。年明け後も、事故や火災や射殺事件などの暗いニュースにまじって、このところほぼ毎年の都知事選挙の立候補者をめぐる泥試合情報。この国の形は今ぐずぐずの不定形で、この先いったいどうなるのか、形が見えません。DCIM0194
そんな中、個人的に少し明るいニュースは、元旦未明から初詣のはしごで、「こんにゃくえんま」「白山神社」「湯島天神」に行けたこと。何年ぶりでしょうか、気持ちの良いものです。
そして、息子が婚約者のお嬢さんを連れてきたこと。ほっ。
元日に配布された区報には、オリンピック・パラリンピックに向けてのスポーツ振興や抱負について語った恒例の新春対談が載っています。元アスリート今はオリンピック委員会の理事さんたちがメダル獲得への熱意やスポーツの楽しさを語っているのはある意味当然で新鮮味はなく、私としてはメダル獲得より運営や施設整備のコンセプトを重視したいところです。が、外国人に小・中学生が英語で道案内をしてあげられることを重要なファクターとし、区長もそのために英語の授業数を増やす必要があると言っているのにはびっくり。大丈夫かなあ。。
逆にものすごく新鮮だったのは、区長がある駐日大使の「新しい超高層ビルより、湯島・根津・千駄木のような歴史ある町を見に行きたいし紹介したい」という言葉に「我が意を得たり」と言い、訪れる外国人に東京の良さを感じ、おもてなしを感じ取ってもらうことができるのが文京区の良さ、と語っていることです。区長は超高層ビルがお好きで、古い文化にはあまり関心がないと思ってましたから。
根津の景観形成重点地区の話し合いの報告が1月30日の景観づくり審議会(傍聴申込は7日~20日電話03-5803-1240)であるそうですが、不忍通り沿いの高層化は進める中で、2020年に向けて文京区の良さを感じ取ってもらえるような計画ができたのか、期待します。
www.city.bunkyo.lg.jp/view.php?pageId=1449&blockId=704362&calendarMode=article
以前に「四肢のバラバラなマリオネットのように支離滅裂な都市計画」と書いた記憶がありますが、またふつふつとその思いがふくれます。
四肢のバラバラなマリオネットは都市計画だけでなく津々浦々国政でも都政でも、その感を深めます。
二度と原発事故を起こさないと言いながら原発再稼働に向けて邁進し、福島の復興に手をこまねきながら海外プラント輸出は着々と進め、オンカロを視察して「日本では原発ゼロ!」と豪語している元総理に随行したのは原発産業大手の日立・東芝・三菱重工の幹部たち。
  ●新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた意見の募集  締切1月6日 今日です!
  以下のページも参考になります。
12月6日、総合資源エネルギー調査会・基本政策分科会第12回会合で、 エネルギー基本計画見直しの事務局(資源エネルギー庁)素案が示され、 同日そのままパブリックコメントにかけられました。その後、6日と13日の2回の審議を経て若干内容に修正が加えられ、意見募集対象文書は差替えられています。〆切も4日→6日に変更
「エネルギー基本計画」案の内容は、 ・準国産エネルギーである原子力は、重要なベース電源である。 ・世界で最も厳しい水準の新規制基準の下で安全が確認し、再稼働を進める。 ・核燃料サイクル政策については、引き続き着実に推進する。 などを明確に打ち 出したもので、2012年の「国民的議論」を事実上まったく無視しています。民主党政権が30年以内に原発全廃を打ち出し、自民党政権も当初は脱原発を掲げていたはずなのに、なし崩しにこういう案を出してくるのはあまりにも国民をばかにしています。パブコメは単なるアリバイづくりなのか、疑問になりますが、しかし、市民の声を
反映させるプロセスが極めて限られている現在、意見を出さないわけにいきません。 数万を超える声を届けましょう。
無人島にまで張り巡らす長大防潮堤は、他の防波堤などの影響を勘案せず。
婚外子の相続不平等を解消する民法改正はしても(11/5)、夫婦別姓を認める改正は全然進まず。
普天間に基地を固定させないためと言うけれど、辺野古に固定させない保証はあるの?埋立を承認するなら、基地の使用期限も一緒に決めてほしいし、辺野古の埋立の進捗如何にかかわらず普天間飛行場は5年できっちり廃止してほしい。根が穏やかで我慢づよい沖縄島民も今回は、2度目の琉球処分、沖縄を2度殺す気か、と厳しい。知事の逆切れは大阪市長のそれと似て、自分の思うとおりに行かない苛立ちを隠せません。
文京区の学校建設もすごく支離滅裂です。ホテルか三田の大学か見紛うような香山壽夫デザイナーズブランドの六中は倍率3.2倍、周辺の八中、文林中は0.5倍と0.3倍、どちらも区立なのに。
柳町小学校の改築は、トイレを倉庫に使うほどの窮状を教育委員会は知らぬ存ぜぬ。校長先生が10教室の増築を望んでも、理由も示さず9と押し切る。いっそ今後の学校新増改築はすべてデザイナーズで行くと堂々宣言しては? 次は象設計集団ブランド、次の次はSANAAブランド、その次は槇文彦ブランド、その次は隈研吾ブランド、などなど。そうすれば好みの差は出ても格差はさほど出ないでしょう。
もうひとつ新春対談で疑問に思ったのは、区長が「文京区は幼少人口が増えているのに出生率が上がっていない」ことに驚き、深刻に受け止め、「就任以来文京区がずっと持続可能な発展を続けるためにどういう人口構成を政策誘導し、施策を強化すればいいか取り組んできた」と言われ、今年の抱負として、「隠れた課題にも取り組んでいく区政にしていきたい」と発言されていること。一見まっとうですが、だいぶ前からワークライフバランスが課題で出生率の低下による人口減は目前に突きつけられていたのに、今頃気がつき驚いていて大丈夫?
実は区長は昨年の内閣府少子化危機突破タスクフォース第2期のメンバーでしたが、どんな意見を述べられたのか興味があります。
現在、パブリックコメント募集中(締め切りは1月6日、今日です!)の基本構想実施計画2016~2018の新規事業の目玉に、主要事業の予算もついている「ぶんきょうハッピーベイビープロジェクト」があります。「子どもを望むすべての人が産み、育てられ るよう、区が関係団体・事業者等と応援団(文京区版少子化危機突破タスクフォース)を結成し、妊娠・出産支援の充実に取り組む」というものです。

不妊治療助成はそのままで、さらに「子どもを望むすべての人が産み育てられる」ための助成のようですが、応援団って応援するだけ?何をするのかよくわからないし、すべての人というのは、目標がすべての人という意味? 基本構想推進区民協議会で出された、路上喫煙ポイ捨て禁止の目標が100%でないのはおかしい、という意見と同様の発想でしょうか。
  ●文京区基本構想実施計画(2016~2018)(素案)  締切1月6日
  www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kikaku_kihon_new_zissi_public_comment_25.html
最後に、元日の夜、NHK Eテレでみた「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」の噛み合わない議論のすっぽ抜け加減がなんとも面白かったのでご紹介します。 www.nhk.or.jp/jirenma/20140101.html
「この国のカタチ」をテーマに1970年以降生まれの10人の論客が討論していましたが、10人のうち知っていたのは恥ずかしながらchange.orgの鈴木絵美さんだけ。あとの方は名前を聞いたことはあっても、ああ早稲田の総長の息子さんかあ、という程度で右か左かもわからない。なかなか国レベルの討論にならず、ようやくなったと思うと、難しくてわからない、わくわくしない、関心がない、で、半径5mの生活圏域をいかに楽しいものにするかに変わっていく不思議な展開。
1970年以降の中でも85年くらいを境に「戦争」を知らない世代と「戦後」を知らない世代に分かれることが如実でした。戦後を知らない世代は発想力とスキル、語学力やプログラミング技能で、提案型、ベンチャー型で、「マトリクス」の中でどんどんQOLを切り開いていく、どうやって自分が勝ち組になるかが最大の関心事のようです。70年代生まれはバブルの前からはじけるまでを見て、体感し、どうしたら日本が民主的で環境や人にやさしい国になるか考え続けてきた世代。わかりやすい短い言葉では考えてきた経緯や伝えたいことが表せないと言う。
デモのところから見たので全部は聞いていませんが、反対だけ叫ぶデモでは有効な解決はできないという80年代と、デモに提案などはむしろ不要、数と力を見せることが有効という70年代。彼らとて実際にデモに行ったのはつい最近のことでしょう。そのずっと前の世代から見ると、ネット社会の希薄で透明な実体のなさになじみ、見ないでいようとすれば見なくて済むものの中で生ている若者には、デモのような体がぶつかる、押して押される、大声で叫びのどが痛くなるけど何も即座には変わらないものは無意味で耐え難いのでしょう。しかし、実体があり見えるものの力は侮れません。政治が選挙で決まり、数が有効な限り、何万人という人々が押し寄せるところを見せることはボディブローにはなります。
おそらく戦争なんて起こるはずないと思っている世代は、もし本当に戦争が身近に迫ってきたら真っ先に逃げてください。みんながうまく逃げおおせればいいなと正直思います。もしそうなったら、今の安倍政権のやっていることも茶番になるでしょう。団塊以上の世代が兵役を担えばよいのです。
そうそう、国家に命をささげた御霊に哀悼の意を表し、平和を祈ると言いながら、周辺の平和を乱すような物議をかもす行動をとり、秘密保護法で盲従する国民をつくり、憲法を改正して戦争できるような国にしようとする安倍総理こそ、四肢がバラバラなマリオネットの代表ですね。
日本は今のところまだ平和をかろうじて保てています。新しい年が平和であることを心から祈ります。

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