また一つ景観破壊のアイストップ

文京区にまたひとつ景観破壊のアイストップが登場。

東大前から本郷通りの上り方向を見ると、そびえ立つ順天堂病院の超高層病棟です。V字型にフェードアウトする美しい並木道だった本郷通りはもうなくなって久しいとはいえ、景観計画にも書き込んであるアイストップの緑はどこへ行ったの? 建ち上がって来て初めて実感できるのですが、その時はすでに遅し。困ったものです。しかも病院です。威圧感と日照阻害は病院としていかがなものでしょう。

建築は単体の良さだけでなく風土や地域文化との調和が必要、ということは瀬戸内国際芸術祭のプログラムとして現在開催中の丹下健三生誕100周年プロジェクトのメインシンポジウムでも言われていましたが、この景観阻害、圧迫感、周辺の日照阻害は、単体としてはもとより、地域性から見ても病院の社会的責任から見ても失敗ではないでしょうか。

このシンポジウムや香川県立ミュージアムの展示を見てつくづく感じたこと、建築は哲学であり思想であり文化です。

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8月19日の朝日新聞に、長周期地震動で東京や大阪の超高層ビルが壊れて使えなくなる恐れがあることが防災科学技術研究所の解析でわかったと報じられました。

www.asahi.com/special/news/articles/TKY201308170169.html

www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308180314.html

ほーらやっぱり、これで認めざるを得なくなったね、という感じですが、ただ超高層でお客(患者?)を呼ぼうという短絡的で安易な発想では、地域コミュニティを破壊するだけでなく、近い将来とんでもない災厄をもたらしかねません。建設会社のみなさん、建築家のみなさん、夢や思想と責任と誇りを持って未来に恥じないものを100年後に残してください。

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夏休みの終わりに・・・

原爆の図展が終わり、翌日からお墓参り兼つかの間の夏休み。 箱根仙石原のかつて男爵邸だったというホテルを拠点に、美術館巡り、アウトレット、ケーブルカー、ゴンドラ、遊覧船・・・2013081017490000

ベタだなあと我ながら苦笑いですが、想定外に感動しました。特に、ポーラ美術館の西洋美術館とのコラボによる松方コレクションなどのモネ。そしてガレなどのガラス器。

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ガラスの森美術館の圧巻のガラスたちや絵のような庭でのカンツォーネライブ。50年ぶりの大涌谷や初めてのアウトレットも楽しかった。

それにしてもなに? この暑さ!! 帰ってきたら我が家はサウナでした。

 

そして、帰宅後早々に大切な恩人の急逝の訃報。酷暑の終戦記念日に葬儀がおこなわれました。

いつもフィッシングジャケットに釣り竿携帯で、河川・水辺環境・在来生態系保護、地域コミュニティなど幅広い分野で、したたかに、あくまで楽観的に活動された大きな方でした。

とんがらず、いつもにこやかに、言いたい放題でも軋轢なく、そんな手法を学ぼうとくっついていましたが、習得は叶いませんでした。持病を抱えていらしたものの、闘病はせず、2~3時間苦しまれただけで旅立たれたことは救いです。

最期の日まで過ごされたコミュニティセンター(地域活動センター)での葬儀もよかった。武蔵野市ではコミセンが市民斎場に指定されているそうですが、いつも一緒に活動している人々に見送られるのは最高です。お寺で大々的に葬儀をしたい人はそうすればいいとして、日頃活動の拠点としていたところで仲間とお別れをしたい人には地域活動センターの方が嬉しいかも。区民斎場って本来そういう人たち向けにあるべきではないでしょうか。

奥様の言葉が素敵でした。「夫の葬儀にこんなに多くの人たちが来てくれるとは思わなかった。夫も喜んでいると思うが、あらためて夫がコミュニティの中で人々とつながっていたことを知り、私も本当に嬉しい。残された私たちは、夫を見習ってこれから何か社会のためになる活動をして、人々とつながっていければと思っている。」短いながら光っていました。

夏休み

 

原爆の図展が終わりました。6日から9日の期間、連日猛暑の中約150人の来場者がありました。

お子さん連れも多く、みなさん熱心に見てくださいました。

翌日から夏休みに入りました。

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女性議員が増えれば何が変わる?

8月3,4日、「全国フェミニスト議員連盟夏合宿inかながわ」に参加しました。
標記のテーマで、片山善博元総務大臣の基調講演とパネルトークやセミナーがおこなわれました。
 
●片山さんは自治省から鳥取県知事を2期、民主党菅内閣の総務大臣を務められ、現在は慶応大学教授などの教職にいらっしゃいます。「地方議会改革と女性議員への期待」と題して、自治制度や議会制度改革について、女性議員に期待することを示唆に富んだエピソードをはさんで展開してくださいました。
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議会改革のミッションは市民の目から見て変なことを変えること。
議会は市民のためにあり、議会改革も市民のためにおこなう。
社会の構成が男女半々なら政策決定の場にも女性が半分いた方がいい。
女性が入ることでノーマルな社会に近づき、仕事の仕方も変えざるを得なくなる。
文京区議会は現在議員32名中、女性議員が12名、女性率37.5%というのは23区でトップです。全国に女性議員が50%を超える自治体は、神奈川県大磯町、葉山町、大阪府島本町の3つだけありますが、多くは10~20%台、まだ女性ゼロの議会もあります。数がふえればいいというものではありませんが、長い男社会でできた慣例や枠にとらわれない女性は議会を変えやすいと考えられます。女性議員は議会改革を進めることを期待されています。

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執行部(行政)に依存する議会から市民が傍聴ではなく主役として参加する議会へ。
議員ごとに違う関連性のない質問、あるいは同じ質問、同じ答弁のくりかえしなど、議員本意の議会運営から、市民が関心をつなぎ集中して聞ける市民本位の議会へ。傍聴席ではなく市民席に、市民が議員と対面する議場レイアウトに。すなわち、市民が関心のある議題ごとにまとめて各議員の見解が聞ける集中審議への移行。
首長の原稿読み上げ答弁より、内容がわかる担当部の実質的な答弁を。
今の文京区議会は会派ごとに質問時間と回数が決められ、かつ代表質問と一般質問の区別があいまいですが、会派を廃止し、議案ごとに関心をもつ議員が自由に質疑でき、答弁も区長ではなく各部がおこなう方法がよいと思っていました。会派が廃止できなくても、区長の施政方針や所信表明への会派の態度を示す代表質問と、各議題ごとにおこなう一般質問に分ければ、一般質問は上記の方法をとれるでしょう。
陳情を議員個人が受けるのではなく、公聴会や委員会などでパブリックに受けるチームプレーへ。
口利き型から課題解決型へ。口利きの公開で、困っている人を個別に助けるだけでなく、困ったことが起きないシステム改革を。
請願に紹介議員が必要なのは、そもそも請願抑制策。そしてどうしても紹介議員を見つけられない人のためにできた陳情。ひっくるめて市民提案制度にしては。
市民提案を受けて、なるほどと思ったら議会で討議して決める。
首長は議員と同様に議案に賛否を表明するが、そのとき以外は議会に参加しなくてもよい。
委員会も本会議も会期制から定例日開催へ。(毎週火曜日夜と水曜日夜など)
4会期制を残しての通年議会は、議決が間遠になり意味がなくなる。
最低3人集まってミニ公聴会を開き、次に議案になりそうな事案について聞き取り、模擬委員会で討議し、市民と議員が共通認識を持って本義会に臨む方法がお薦め。
最後のお薦めの手法は有志議員だけですぐにでもできそうなので、トライしてみます。
かつて知事だった頃、情報公開がなかなか進まないとき、少しでも非開示の部分がある公開請求を知事決裁にしたところ、ほとんど公開されるようになったというエピソードが印象的でした。
結局、役所は面倒なことをしたくないだけ。情報を公開して市民に追求され説明するより、知事に非公開の説明をする方が面倒だったからだというのです。
まあこれは公開をモットーとする首長でこその法則なので、文京区の場合はどうでしょうか。
 
社民党の福島瑞穂さんも参加し、党首だったときよりのびのびと懇親会の最後まで参加されていました。
かつて「ダメなものはダメ」という名言を残した社会党の土井たか子さんは、今どうしていらっしゃるでしょうか。
●4日午前のセミナーは、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の赤石千衣子さんが講師の「女性と貧困」の分科会に参加しました。
赤石さんは非婚のシングルマザーとして、母と子が生き生きと暮らせる社会をめざして30年間活動を続けてこられました。母子家庭の厳しい現状と課題解決のための施策について伺いました。        
 

・たくさんの支援メニューがあるが機能不全に陥っている。2013080409520001

・日本の母子家庭は世界でも就労率は非常に高く約80%だが、非正規雇用が多く就労収入が低い。平均181万円は父子家庭の約半分、14%が生活保護受給。預金はほとんどの母子家庭で50万円以下。

・シングルになった理由は離婚が最多で80%だが、うち養育費を受け取っている率は19.7%、DV離婚も多く、ハーグ条約はあるが面会交流は28%しかできず、メンタルの負担が大きい。

・学歴は中卒が多く、貧困の連鎖を断つには子どもに教育を受けさせたいが、教育費は貸付金頼み。時間の貧困もあり、子どもと向き合えない。

・自治体でできる解決策は: 職業教育・就労支援・相談事業の充実、 ワンストップ対応、 みなし寡婦控除、 低年齢子ども家庭への支援、 情報発信の充実、 医療費など還付ではなく現物給付、 給付型奨学金、 政策決定への当事者参加など。

・就業自立支援センター、生活支援事業などの受託が母子寡婦協会だと、会員の高齢化で適切な支援を受けられない支障があるので、公募制に。 NPO法人グッドライフサポートセンターなどが望ましいが、企業でもよい。

・しんぐるまざあず・ふぉーらむの仕事: 児童扶養手当5年減額制度改正などの国会ロビー活動、福岡市母子福祉センター受託、他相談事業、相談員養成事業等

・政策課題: 不埒な離婚者の特殊な問題ではなく、貧困という大きな問題の中で全体的に考えること。子ども支援、男女共同参画の視点から母子支援につなぐこと。

・障害を持つ子どもと母の場合、それ自体が離婚の理由になっている場合も多く、支援プログラムもきめ細かく手厚くする必要がある。

・今後の課題: 社会が複雑化するとさまざまな支援が必要となり、ターゲットを絞った給付は説明責任が大変になるので、ロビー活動により一層力を入れることが重要になる。

 

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 ●午後は茅ヶ崎、大磯へオプショナルツアー。

岩崎弥太郎の曾孫に当たる澤田美喜さんが創設したエリザベス・サンダース・ホームを訪れ、澤田美喜記念館(隠れキリシタン資料館)を見学し、新島襄終焉の地や島崎藤村の墓を見てきました。
 

暑い8月がきました。

アベノミクスで雇用が回復したという。土建需要?と思わせるほど道路工事が多いこの頃ですが、我が家の周辺の工事状況を見ていると異様としか思えません。なぜこうも無計画に掘ったり埋めたりしなければならないのか。ドイツでは、都市計画で地域ごとにインフラ整備についても決定し、ライフライン敷設や道路計画は、この地域にはこういう用途の建物をこれだけの規模造るという計画とともに決定されるので、あとからの敷設工事はないとのこと。 (参考 水島信著『ドイツ流街づくり読本』鹿島出版会)

www.kajima-publishing.co.jp/cgi-bin/www/search222.cgi?A=detail&isbn=ISBN9784306072534&db=book

地中化の問題もありますが、それ以前に無計画・無制限にあとづけで建築を許可しすぎです。いえ、許可ならまだ良いのに確認だけで事実上やりたい放題に建築を認める制度が問題です。建築で利益を上げる権利ばかりが重視され、住み暮らす権利がおろそかな日本。

原発事故の被害が2年以上も放置され、なにひとつ解決していないのに原発稼働を進め、海外に輸出しようとする日本。政府の要人が「ナチスに手口を学べ」などと非常識なことを公言する日本。そんな日本で真面目に生きるしんどさが身に応える暑い8月です。

●8月1日~5日 シビック1階アートサロンとギャラリーにて、「戦災・原爆資料展」をおこなっています。

●8月2日、3日の2日間、シビック小ホールにて「区民平和の集い」を開催しています。

www.city.bunkyo.lg.jp/view.php?pageId=1449&blockId=666991&calendarMode=article

●8月6日~9日 シビック1階アートサロンにて恒例の第9回「原爆の図展」を開催します。

●藤原美佐子レポートNO.10ができました。  www.m-fujiwara.net/no10.html

区政と区議会の現状と問題を取り上げ、私なりにお届けしています。毎回お叱りを受けますが、今回も字数が多く、わずかな息抜きとなっていた「余談ですが・・・」もカット。申し訳ありません。

8月4日(日)に新聞折込(朝日・毎日・東京・日経)をします。マンションでチラシ類の投函ができないところがふえてきたので、初めてやってみますが、はたしてどれだけの方に読んでいただけるか。ご覧いただき、ご意見をいただければ幸いです。

 

 

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