図々しいマンション広告

マンション広告のキャッチコピーには、ときどき目が点になる、というより苛っとするときがあります。

「周囲は落ち着いた佇まいの低層住宅地域・・・」その中に突出した物を建てて、ビル風を吹かせ、周囲を困らせているのは誰?

「周辺環境は緑豊かな文教地区・・・」その緑を根こそぎ切り倒して敷地一杯に容積率ぎりぎりまで建築するのは誰?

「高台からの眺望は天下一品・・・」そのお陰で周辺の低層住居は強風にさらされ一日中日影の身に。。

元々の住民が守ってきた良好な住環境を図々しくも取り上げ、借景で売るマンションデベのやり口です。こういう謳い文句に惹かれて終いの住処を買う人たちは、引っ越し後に周辺の旧住民とうまくコミュニティをつくることが難しいのではないでしょうか。恨みを買わないようお気をつけて。

さて、6月2日のマンション紛争現地見学で日本の各地から見学者を集めた千石2丁目の東京海上跡地の住友不動産マンション計画。なんとこんな名前でデビューです。

THE IMPERIAL GARDEN (インペリアルガーデン)

suumo.jp/ms/shinchiku/tokyo/sc_bunkyo/nc_67706864/

こちらも、工事の交通計画などをめぐってまだ周辺住民と揉めていますが、2年におよぶ1日50~70台(日・祝を除き7:00~18:00)の大型トラックの往来で通学路の安全や沿道の環境が脅かされる計画に、住民たちは諦めずに要望や意見をあげていますが、住友不動産も施工者の前田建設もなかなか妥協せず、折り合いがつかないまま説明会を重ねています。そんな中での図々しい販売開始です!

都心にありながら、緑豊かな文京区・「小石川植物園」に寄り添い、安らぐ徳川綱吉の白山御殿跡地に幕府がつくった「小石川薬園」を前身とする文京区・小石川植物園――。日本で最も古い植物園であり、世界でも歴史ある植物園のひとつとして知られています。16万1588m2もの広大な敷地には様々な植物が配置され、豊かな緑が広がっています。〈インペリアルガーデン〉は文京区の中でもひときわ緑が豊かな「小石川植物園」に近接という恵まれた立地を得て、この地に相応しい、潤い溢れる住空間を創造します。

第一種低層住居専用地域の南に開かれた高台の一角に誕生する現地は建築物の規制が厳しく規制され、低層住宅の良好な住環境を保護する第一種低層住居専用地域にあります。現地周辺は一戸建てを中心とする閑静な住宅エリアが形成され、成熟した街並みが続いています。

いちいち反論したいところです。10mに厳しく制限されている一低層の戸建て住宅地に12mの巨大マンションを建てる計画。植物園の地下水位に悪影響を与えることから大幅な計画変更を迫られた経緯もあります。そして、こういうマンションを建てやすいように、世界有数の植物園の敷地を削り貴重な樹木を伐採し道路を広げる計画があり、周辺住民はどうにか計画を阻止しようと奔走しているのです。

そういう状況を全部丸め込んでこのキャッチコピー。住友さん、赤面しないのですか?

極めつけは平河町森タワーレジデンス。数年前に売り出されまだ空室がある億ションですが、周囲は千代田区ではもう珍しい低層住居地域で、建設時には反対運動がありました。そのキャッチが振るっています。

江戸の昔には旗本が、明治に入ると政財界の有力者や文化人が屋敷を構えた由緒正しい「特別なアドレス」。屋上庭園からは手の届きそうな距離に皇居の緑が広がり、目を転じると赤坂、六本木、新宿副都心を経て遥か富士山まで、首都東京を一望におさめることができます。その眺望を満喫できる最上階のルーフトップ・コンプレックスはMORI LIVINGの住宅で最大のスケールを誇ります。春には英国大使館から千鳥ヶ淵へと河のように連なる桜も堪能。丸ノ内に一番近いMORI LIVINGだからこそ味わえる贅沢です。皇居の豊かな緑を見渡す屋上ルーフガーデンには、準備も片付けもおまかせでお楽しみいただけるバーベキュー施設もご用意しています。約540㎡のオープンデッキで皇居の緑に癒されながら、眼下に国会議事堂を見おろす足湯に足をひたせば、気持も大きく開放されてきっと会話も弾むことでしょう。

「眼下に国会議事堂」の部分、販売当初は「眼下に皇居の森を見下ろす足湯」だったそうです。いくらなんでも・・・と畏れ多くもかしこくも売れ残って、国会議事堂に変えたのか??赤面がさらに赤くなりそうです。

コメント

  • 区議は法治国家の下で、条例を作成する仕事をしているのですよね。
    条例が法律の趣旨や憲法には反しないのは、立法作業に携わるものとしては、
    基本的事項ですよね。

    その条例の作成のための運動ならともかく、明確な法的根拠もなく
    特定の建設運動を反対する理由はどこにありますか。
    法治国家の否定ではないですか。

    法治国家ではまず、建てる人、以前から住む人の調整を法でしているのでしょ。
    それを無視して、旧住民側の法的根拠のない要望をあなたが
    主張することは議員として、何のために議会にいるのですか。
    議員が自ら創る法秩序を否定していたら、法治国家は成立ちませんよ。
    法が不十分なら議会での条例変更を目指すべきではないですか。
    政治運動と特定の建設反対運動はしっかり区別してください。
    政治運動としてなら、あなたの意見に賛同しているのですから。

    消費税反対だから、俺は消費税を払わないという国会議員がいますか。

    2014年11月29日 7:32 PM | 田中裕子

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