あなたはメルマガ派?アプリ派?

新宿区と文京区がそれぞれ子育て支援の新しい試みを始めました。

アプリとメルマガ、どちらも今時の子育て世代には馴染みぶかいツールですが、どちらも23区初あるいは全国初の2区の施策を見てみたいと思います。

まず文京区では25年度予算の主要事業のトップに全国初 FirstOneの施策として、 「NPO法人きずなメール・プロジェクト」との連携で、「子育て応援メールマガジン配信」を打ち出しました。

www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0053/5963/25syuyoujigyoubassui.pdf

当初の配信イメージは【区長より】となっていて、毎日区長さんから妊産婦のデリケートな身体をいたわるメールなどが来るのも、ちょっとどうかなあと思っていましたが、現在の区のHPでは以下のように【きずなメールより】と【文京区より】に変わっていて、ドギマギはしなくなっていますね。

www.city.bunkyo.lg.jp/_16739.html

このメルマガ、発表になった当初から、 きずなメール・プロジェクトのメルマガに登録するのと大差ないとか、子どもの平均的な成長を示すだけで、個々に応じたものではなく、かえって不安を呼ぶなどと危惧する声が聞かれました。登録は無料、ただし3才児まで、区内在住者に限定。ご家族もどうぞと書いてはありますが、祖母として登録しようとしたところ、フォームを見る限り無理のようでした。

一方新宿区は、~親子でのお出かけを応援します~という「子連れお出かけ便利アプリ」 を今年から無料で提供しています。

www.asahi.com/edu/articles/TKY201304110474.html

(株)フューチャーリンクネットワークとの提携で開発され、同社の運営する「まいぷれ(MyPlaceMyPleasure)」の機能を活用した「新宿区地域ポータル「しんじゅくノート」」の中で「子育てバリアフリーマップ」として提供されています。

www.futurelink.co.jp/news/130411_nr.html

このマップでは、授乳スペース、おむつ替え設備、幼児用便座、ベビーチェア付きトイレのある区の施設を検索できます。いつでもどこでも気軽にお使いいただけるよう、パソコン等で利用できるウェブ版と、スマートフォン用の無料アプリ(iPhone[アイフォン]・Android[アンドロイド]対応)をご用意しています。
あわせて、お子さんを連れた方に便利な設備やうれしいサービスがある、区内の店舗や民間施設(子育て応援ショップ)の情報も、一緒にご覧いただくことができます。
ぜひ、ご活用ください。

(新宿区子育てバリアフリーマップ)

【ウェブ版URL】 shinjuku.mypl.net/kosodate_map_shinjuku/ 

【スマートフォン無料アプリ版】 iPhoneはApp Store(アップ ストア)、AndroidはGoogle Play(グーグル プレイ)から「新宿区子育てバリアフリーマップ」で検索し、ダウンロードしてください。

本ページ掲載内容に関するお問い合わせ先
新宿区 子ども家庭部-子ども家庭課 企画係  電話03-5273-4260

新宿区は2009年度に、親子での外出時に便利な設備のある区の施設を紙ベースで紹介した「子育てバリアフリーマップ」を作成・配布し、区ホームページでも公開してきましたが、昨年度委託費と人件費を含め約1000万円をかけてこれらの情報をリニューアルし、ウェブ用とアプリ用に開発したものです。

2010年10月から、(株)フューチャーリンクネットワークと協働運営する新宿区地域ポータルサイト「しんじゅくノート」で、子連れに便利な設備やサービスがある区内の店舗や民間施設を「子育て応援ショップ」として紹介していますが、ウェブ版・アプリ版では、両方の情報を合わせて検索することができます。

区の施設115か所と子育て応援ショップ470店舗以上が検索できることで、子連れの親たちにどんどん外に出てほしい、「子育てしやすいまち新宿」のイメージを広げて、多くの人に来てもらいたいということです。

さて、ふたつを比べてみます。アプリは受け手が自発的にアクセスし、選んで情報を得るので、居住範囲も年齢も広範になり得ますが、メルマガは発信者から登録者に一方的に発信しますから、どうしても範囲も年齢も限定せざるを得なくなるという違いがあります。同じ子育て支援でも、妊娠期の不安や子どもの成長の不安解消と子連れ外出の利便とは時限や目的が違います。しかし一番の違いは、新宿区が協働や地域を強く意識しているのに比べ、文京区は子育てで孤立する親たちの不安を個別に解消しようとしているところかも知れません。それならそれでよいのですが、妊産婦の不安などを解決するには本当は個別相談の方がふさわしく、メルマガで対応するのは難しいとも思え、目的に対する施策の軽重に違和感を禁じ得ません。

それらを総合すると、1000万円と150万円の差が対象範囲や使い勝手の差につながるとも考えられ、本当に支援をするなら、文京区の場合、もう少しお金をかけて一方的な配信だけでなく何らかの個別のフォロー機能を考えても良かったように感じます。そこまですれば区長のおざなりなイクメンアピールのためなどと勘ぐられなかったかも。

ちなみに新宿区は地域ポータルの中に「新宿区民広場」という掲示板があり、悩みの相談や情報交換にも使われています。 shinjuku.mypl.net/space/

アプリ派かメルマガ派かという問いの答えにならない、制度設計の難しさや施策の心のあり方を感じさせる事例です。もう少し定着した頃に利用者の数なども調べてみたいと思っています。

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