任せて文句を言う社会から引き受けて考える社会へ

社会学者の宮台真司さんの今や有名になったフレーズですが、「お任せせず大事なことは自分で決める。」という参加型民主主義は20年以上も前から生活者ネットワークのメインテーマでした。先日2月16日のNHKスペシャル討論番組「どうするエネルギー政策」でもパネリストの枝廣淳子さんが同じことを言っていました。

Nスペの討論では思考停止グループと思考し提案するグループに、言い換えれば原発推進派と脱原発派にはっきり分かれた構図で、目先のことだけでなく数十年先を見据えたエネルギー政策を、というところまでは全会一致なのに、その先がかみ合っていないのがもどかしかった。中でも安全とは何かの合意、未来がどんなであってほしいかの展望の点で食い違いが目立ちました。

化石燃料も底をつきかけている中、原発を廃止したら、将来エネルギーが不足する、高騰する、経済が成り立たないというお定まりの論調に対して、たとえば10年前に将来を見据えて再生可能エネルギーを含めたダイバーシティに政策転換していれば、今原発事故でこれほどエネルギーが逼迫しなかっただろう、だから将来を見据えて今からでも早急に多様な再生可能エネルギーへの政策転換を決断すべし、という提案(私なりの解釈)があったのを受けて、茂木大臣が「サウジアラビアは化石燃料の枯渇を見据えて原発エネルギーの比率を20%まで高める政策転換をした」などと返していたのにはのけぞりました。

安全とは基準のクリアだけでなく、どこまで何を引き受けるかの合意を含めたものです。画面の下に絶えず流れるツイッターの声には子の世代、孫の世代からの「安全やエネルギー削減のために脱原発を押しつけるな」というような投稿がありましたが、次世代や次々世代が今の混乱や窮状を嫌うあまり短絡的で自暴自棄な選択に向かうことのないよう、今の世代はきちんとした情報のもと、議論をつくして政策を決断しなければならないと痛感しました。もちろん今の世代の廃棄物を将来に押しつけることなどもってのほか。

原発 を廃炉にするのがたとえ数十年先だとしても、政策決定に10年は長すぎるという意見がありましたが、情報公開と詰めの議論は早いほどよいでしょう。私たちも任せて文句を言っても手遅れだった今回の失敗から学び、自分たちのこととして引き受けて考えていく覚悟を決めましょう!

いくつかお知らせです。

①上記Nスペのパネリストでもあった西尾漠さん(NPO法人原子力資料情報室共同代表)を講師とする勉強会

「原発を止めてきた日本の運動 ~マスメディアで流されない真実~」

日時: 3月23日(土) 14:00~16:30

会場: ドリームインスティテュート研修スタジオ (本郷3丁目UCビル6階)

参加費: 資料代 1000円

主催: NPO研修情報センター(TRC)、共働e-news

共催: ドリームインスティテュート、知研フォーラム

申込み、問合せ先: Tel&Fax 042-208-3320

 

②「東北子ども未来公演」プロジェクト

www.japanfs.org/tohoku/musical/about.html#cast

○公演名    東北子ども未来公演 presented by JFS & 日本興亜損保
『CARE WAVE AID ~被災地の子ども達による【未来宣言3.11】~』

○日時     2013年3月30日(土)13:00公演 / 17:30公演 ※2回公演

○会場     世田谷パブリックシアター
東京都世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー3階
(東急田園都市線・東急世田谷線の三軒茶屋駅より直結)

○主催:NGOジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS 代表:枝廣淳子)
○共催:日本興亜損害保険株式会社
○特別協力:特定非営利活動法人CARE-WAVE
○後援:岩手県、宮城県、岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市、東京都世田谷区、徳島県阿南市(2月6日現在)

○キャスト
福島県郡山市、岩手県大船渡市の高校生、宮城県気仙沼演劇塾『うを座』と徳島県阿南市民劇団『夢創』の子どもたち、プロの俳優・ミュージシャン 総勢約70名

○公演内容
東日本大震災を体験した東北の子どもたちとプロの俳優が、震災や貧困、少年兵、難民キャンプなど世界の社会問題をテーマにおくるノンフィクションミュージカル。

震災から2年、未曾有の惨状を体験した子どもたちは驚くほどの精神的な成長を遂げました。彼らが語り始めた世界への『思いやりの心』をお届けします。

○チケット料金 一般 1,000円/一人、12歳以下 500円/一人
未就学児無料(お子様が席利用の場合には無料チケットが必要です)

※チケット売上全額は、震災の復興や環境・社会問題に取り組むNPO等に寄付されます。

○チケット購入方法       こちらに詳しい説明があります。
www.japanfs.org/tohoku/musical/ticket.html

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