フタバから遠く離れて

3.12を忘れない 月1原発映画祭+交流カフェ

「フタバから遠く離れて」1日リレー上映会  谷中~千駄木~白山 

原発の是非を主権者の自分たちが決めたい!そういう思いで昨年から活動してきた人たちが、住民投票を否決され、次なる活動を粛々と続けています。月1映画祭の報告です。

24日、谷中コミュニティセンター、谷根千〈記憶の蔵〉、JAZZ喫茶「映画館」と3ヵ所をリレーして、「フタバから遠く離れて」の上映会が開催されました。
この映画は、福島県双葉町の町民が故郷(ふるさと)を遠く離れ、埼玉県加須市の旧県立騎西(きさい)高校に避難している日常を、舩橋淳(ふなばしあつし)監督が自らカメラを回して9ヶ月にわたって撮影したドキュメンタリーです。

淡々と日々の暮らしを追うのですが、故郷に立ち入ることさえ許されず、仕事を奪われ、家族を失い、語る言葉も少なく、そういう重い現実に寄り添ってカメラが動いていきます。

原発立地自治体の首長会議の中でも、被災自治体の長として井戸川町長は言葉を選んで訴えますが、政府や東電の対応はまったく空疎で、同じ原発立地自治体でも事故が起きていない自治体の長は同じ立場には立っていません。原発さえなければ、津波後の捜索をあと1日できたら、母親を助けることができたかもしれないと嘆く青年。もう故郷には帰れないと諦める人。家畜をどうしても見殺しにできず被曝覚悟で被災地に残った人。そして涙を呑んで人が去ったのちミイラとなった牛たち。泣くことさえ許されない雰囲気の中で、言葉も少なく、ただひとりひとりの気持ちに寄り添った丁寧な作品です。最初の編集では11時間になってしまったそうですが、何とか96分に縮めたということです。固唾を呑んでその重い重いリアリティに見入ってしまいました。

「遠く離れて」という言葉には深い意味が込められています。故郷から遠く離れて暮らす被災者の立場だけでなく、遠い双葉町の原発で発電した電気を使ってきた東京都民の立場で見て考えてほしいというメッセージが伝わってきます。

真夜中の11:30すぎまで熱心にトークにつき合ってくださった舩橋監督は、東北電力の電気しか使っていない双葉町で、ほぼ100%関東地方、特に東京で使う電気をつくるために原発がつくられたこと、首都から遠く人口が少なく事故の時の被害が少ないということで白羽の矢がたち、危険を知らされず原発を選択せざるを得ない状況に置かれたこと、そのこと自体に差別の構造があり、補助金づけの原発を誘致した双葉町に責任があるのではないと強調されていました。

ぜひ多くの原発賛成または容認の人たちに見ていもらいたい。そのために一言も脱原発という言葉を入れなかった、ともおっしゃっていました。本当に様々な立場の多くの方にぜひぜひ見ていただきたい映像です。

11月28日には東京大学駒場キャンパスで上映会が予定され、来年2月には10月の上映が大好評だった渋谷オーディトリウムでの再上映が企画されているそうです。詳しくは下記サイトを参照してください。

nuclearnation.jp/jp/

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