文化の秋

上野公園がすっかりリニューアルしました。東京都美術館も改修が終わり、このところ美術館にお茶だけしに行くことも多くなりましたが、ミュージアムカフェはお洒落で美味しく、緑一色だった植え込みも素敵な花壇に変わり、池は柵が取り払われ、犬は飛び込みやすくなり、池の畔にはスターバックスなどのカフェが賑わっていて、大道芸が解禁され、ブルーシートのテントは減り、人が格段にふえました。もっとも今日は文化の日。いつも以上に人が多いはずです。芸大美術館や国立博物館に並ぶ人々がとても文化的に見えました。

文京区では11月1日、千駄木の観潮楼跡に区立森鴎外記念館がオープンしました。一足先に景観審議会で同館が景観賞に選ばれたのですが、そのとき、道路側から見るとちょっと首を傾げる風景でも、左手から正面玄関に回るとなかなかのデザインだということを知りました。

そして今回、内覧会で内部を見て、狭いながらも要所要所に工夫が凝らされていること、ミュージアムカフェやショップ、何より中から外を眺めたときの風景を意識した休憩所、ミニスポットには感心しました。観潮楼のイチョウの木が手当てされ元気になったのも嬉しいし、カフェから見るとちょうどそのすぐ脇、狭いビルの隙間にスカイツリーがすっぽりはまって見えるのは一興でした。長い準備期間を経て、今新しい賑わいスポットが生まれつつあるのは明らかなようです。皆さまもぜひいらして、ご自分の目で確かめてみてください。

修景という言葉がありますが、本来は景観破壊をふせぐために風景を修復することのはずですが、時代のニーズに合わせ、周囲との調和をはかるための改修という意味でこのところ盛んに使われているようです。形をいじると新たな賑わいが生まれ、色々な楽しみ方、様々な可能性が広がる反面、今までの風景に親しみ楽しんできた人々には寂しい思いが残ることは否めません。そして上野の森のブルーテントの人たちは、日々寒さに向かうこの季節にいったいどこへ行ったのか一抹の不安を覚えました。

鴎外記念館入口          地下鉄の通風口?金属製ルーバーは実は明かり採り

 

重厚な玄関の自動ドアが開くと正面に鴎外のレリーフ

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