議会中閑有り

21日に本会議で一般質問をしました。が、その報告はのちほど。

みなさまは三連休どうすごされましたか?私は久しぶりに息抜きの3日間でした。

23日は一葉忌、毎年「文京の文化環境を活かす会」と「文京たてもの応援団」が共同開催している菊坂の旧伊勢屋質店の一般公開がありました。私も文化環境を活かす会の会員としてお手伝いをしました。雨模様で寒かった1日でしたが、約350人の来場者があり、例年の半分くらいでゆったりと見学していただけました。

一説では江戸末期の建物かとも言われている蔵と見世、明治期以降に建て増した座敷などですが、所有者のご努力で今も保存され、こうして毎年見ることができ、とても果報者と思っています。文京アカデミーのインタプリターの方やふるさと歴史館のボランティアガイドの方、区の観光課の方も来てくださり、今後に文化的資源を活かすヒントを得て行かれたかと期待しています。

24日は「フタバから遠く離れて」の上映会に行きました。(別項で報告)

25日は六義園で始まった秋のライトアップを見に行きました。春の桜とはまったく趣が異なり、数年前に見たときともまた違う工夫を凝らした企画で、若い人がぐっと増えた感じです。カップルや女子たちが「すご~い!」とか「こんなとこが東京にあったんだ~」などとはしゃいでいるのを見て、正直びっくりしました。七五三帰りの一家が、お父さんは背広、女の子とお母さんは和服で、茶室でお抹茶を喫しているところは絵になっていました。こんなに素敵なところがこんなに近くにある文京区に暮らせることに感謝です。六義園は今は「りくぎえん」と呼ばれていますが、造園当初、主の柳沢吉保は「むくさ(種)のその」と呼んでいたそうで、和歌に造詣が深かった柳沢が和歌の分類の六種にちなんで名づけたとのことです。園内には古今集や万葉集にも登場する名勝「和歌の浦」や周辺の紀伊の地名になぞらえた藤代峠、妹背山、渡月橋などがあります。

LEDを使ったライトアップは幻想的でほんとうに素敵です。期間は12月9日まで、期間中は午後8:30まで入場で9時まで開園しています。寒いですけど絶対に得した気持ちになれます。ぜひご覧になることをお勧めします。

フタバから遠く離れて

3.12を忘れない 月1原発映画祭+交流カフェ

「フタバから遠く離れて」1日リレー上映会  谷中~千駄木~白山 

原発の是非を主権者の自分たちが決めたい!そういう思いで昨年から活動してきた人たちが、住民投票を否決され、次なる活動を粛々と続けています。月1映画祭の報告です。

24日、谷中コミュニティセンター、谷根千〈記憶の蔵〉、JAZZ喫茶「映画館」と3ヵ所をリレーして、「フタバから遠く離れて」の上映会が開催されました。
この映画は、福島県双葉町の町民が故郷(ふるさと)を遠く離れ、埼玉県加須市の旧県立騎西(きさい)高校に避難している日常を、舩橋淳(ふなばしあつし)監督が自らカメラを回して9ヶ月にわたって撮影したドキュメンタリーです。

淡々と日々の暮らしを追うのですが、故郷に立ち入ることさえ許されず、仕事を奪われ、家族を失い、語る言葉も少なく、そういう重い現実に寄り添ってカメラが動いていきます。

原発立地自治体の首長会議の中でも、被災自治体の長として井戸川町長は言葉を選んで訴えますが、政府や東電の対応はまったく空疎で、同じ原発立地自治体でも事故が起きていない自治体の長は同じ立場には立っていません。原発さえなければ、津波後の捜索をあと1日できたら、母親を助けることができたかもしれないと嘆く青年。もう故郷には帰れないと諦める人。家畜をどうしても見殺しにできず被曝覚悟で被災地に残った人。そして涙を呑んで人が去ったのちミイラとなった牛たち。泣くことさえ許されない雰囲気の中で、言葉も少なく、ただひとりひとりの気持ちに寄り添った丁寧な作品です。最初の編集では11時間になってしまったそうですが、何とか96分に縮めたということです。固唾を呑んでその重い重いリアリティに見入ってしまいました。

「遠く離れて」という言葉には深い意味が込められています。故郷から遠く離れて暮らす被災者の立場だけでなく、遠い双葉町の原発で発電した電気を使ってきた東京都民の立場で見て考えてほしいというメッセージが伝わってきます。

真夜中の11:30すぎまで熱心にトークにつき合ってくださった舩橋監督は、東北電力の電気しか使っていない双葉町で、ほぼ100%関東地方、特に東京で使う電気をつくるために原発がつくられたこと、首都から遠く人口が少なく事故の時の被害が少ないということで白羽の矢がたち、危険を知らされず原発を選択せざるを得ない状況に置かれたこと、そのこと自体に差別の構造があり、補助金づけの原発を誘致した双葉町に責任があるのではないと強調されていました。

ぜひ多くの原発賛成または容認の人たちに見ていもらいたい。そのために一言も脱原発という言葉を入れなかった、ともおっしゃっていました。本当に様々な立場の多くの方にぜひぜひ見ていただきたい映像です。

11月28日には東京大学駒場キャンパスで上映会が予定され、来年2月には10月の上映が大好評だった渋谷オーディトリウムでの再上映が企画されているそうです。詳しくは下記サイトを参照してください。

nuclearnation.jp/jp/

混迷の中でこそ見極めたい

やはり衆議院と都知事の同日選挙になりました。都知事が投げ出しだとしたら、国会は投げやり博打解散。一票の格差は違憲状態のまま、原発は稼働させたまま、安全体制は確立せず、脱原発は掛け声だけでも、地球温暖化対策基本法案は廃案。おもちゃ箱をひっくり返したなんて生易しいものではなく、DV夫のちゃぶ台返しのような大混乱です。

どの党が政権を取るとどんな未来が来るのか何も見えず、はっきり言えるのは、どこが政権をとっても希望が持てそうもないということ。自民が取れば原発はガンガン燃え盛り、近隣諸国との関係は決定的に壊れ、戦争になるかもしれず、教育は首長と教育長の意のままに管理され・・・、第三極はアメーバのようにどんどん様態を変えFacebookでのどなたかの言、言い得て妙の「第三の極道」と化し、でも限りなく自民に近づき、このチャンスに共産党が今一存在感を示せていないのが少し残念ですが。

こういう混迷の中でこそ、身近なひとつひとつの施策が私たちの生活をどう変えるかを丁寧に検証し、本当に進めるべき施策なのか、ほかに代案はないのかを見極めたいものです。今まで与野党の構造の中でしか考えていなかった賛否も、いったん与党野党の枠を取り払って、というか国政政党からの恩恵をないものと考えられる時の利を活かして、区政をチェックし直してみてはどうでしょうか。

たとえば、今計画中の箱もの建設では、区役所の前に740戸もの超高層マンションが本当に必要で、かつ安全なのか。先週土曜日の大雨でかつて水がよくついた窪地の春日交差点はくるぶしほどの冠水でしたが、はたして740戸からの排水に耐えられるインフラはつくれるのだろうか、合流式下水道の東京では大量の下水と雨水が合流してあふれるのではないか。あるいは、7月には実施設計に取り掛かると言いながら4か月も延びていますが、これまで10年かかる中で地震があり、防災計画が見直され、雨水貯留や自然エネルギーの問題なども顕在化してきたのに、当初のままのコンセプトでよいのか。などが検討ポイントです。

また、たとえばアカデミー茗台の7階に計画中の久堅地区育成室は、安全面や教育面、管理体制が大丈夫なのだろうか。これについては同僚の文教委員さん、浅田議員と海津議員のブログに詳しいので参照してください。blogs.yahoo.co.jp/bunkyokugi/10055251.html

blogs.yahoo.co.jp/bunkyokugi/10065314.html

blogs.yahoo.co.jp/asadayasuo

ボランティア活動室をこれまで使っていた登録団体は、「ここは育成室に改修されるからもう使えない」と言われ、無料で使わせてもらっていた感謝の気持ちもあり、 何も言わず承諾したそうですが、実際はなかなか代わりの場が確保できず、会員の自宅を使っているグループもあるとのことです。料金を払ってもよいので市民活動の場は奪わないでほしいし、子どもの保護者から危険や不適切を指摘する声があるなら、もっと相応しい場所を子どもたちには提供してほしいと言っています。

これまで開発優先と市場経済信奉はほぼ同義で、文京区の場合は区長与党と言われる各党はこぞって開発優先でしたが、それらの政党も今後はそれで大丈夫なのか大いに疑問をもってほしいものです。開発が経済効果をもたらし、経済発展が教育や福祉を支えるという構図は、最初の前提から見直すときかもしれません。民主党が政権を取ったとき、産業構造の転換を打ち出しましたが、積極的にはまったく現実化しなかったものの、なし崩しには変わってきています。それなのに、開発優先は前の自民党小泉政権のときのままではどこかで破綻するのではないか。政党が自ら価値観を転換できないなら、支持者から転換しきちんと見極めて支持先を変えることも今ならできるように思います。

明日から区議会第4回定例会が始まります。議会日程と一般質問要旨は以下。

www.city.bunkyo.lg.jp/kugikai_nittei.html

www.city.bunkyo.lg.jp/kugikai_nittei_yousi244.html

今回は前田くにひろ議員と藤原が一般質問をおこないます。

藤原の一般質問   21日(水) 3番目 (15:40頃~予定)

1 低炭素まちづくりについて
2 住宅政策について
3 住宅ストックの福祉的活用について
4 都市法とまちづくり条例について
5 学校地域支援本部について
6 学校運営協議会(コミュニティ・スクール)について

前田議員の一般質問 26日(月) 3番目

1 認知症施策の今後の方向性について
2 成年後見制度の活用について
3 障害者の自立生活について
4 子育て及び高齢者・障害者計画の改定に向けた取り組みについて
5 日常生活圏域の再編について
6 福祉の人材育成・確保について
7 子どもの生きる権利の保障について
8 セクシャルマイノリティの子どもたちへの対応について
9 基本構想実施計画の推進について
10 公務員の再就職いわゆる天下りの問題について

各委員会では、育成室をはじめとする指定管理者選定の問題、子育て世帯住み替え家賃助成終了、建築安全マネジメント計画やワンルームマンション条例改正などさまざまな議案が審議されます。日程等をご参照のうえ、お時間がありましたら傍聴にお越しください。

東京を変える!

強権的高圧的にトップダウンで強引に進めてきた都政を、停滞してきたら投げ出した人がいるので、12月16日は都知事選挙になりました。衆議院解散同日選挙もありやなしや。忙しい1ヶ月になりそうです。

一昨日、区議会第4回定例会の一般質問原稿を提出し、やれやれ一休みも束の間、昨晩中野ZEROホールでの「東京を変えるキックオフ集会 宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京を!」に行ってきました。

大ホールを埋め尽くし立ち見もありの1400人大集会となりました。ああ、石原都政の終焉を喜び未来に期待をかける人がこれだけいるんだ~と思って、びっくり!嬉しい!自己責任の嵐に吹き飛ばされ押しつぶされそうだった人たちが助かるかもしれない!

6年くらい前、浅野史郎さんの決起集会に駆けつけた時のことを思い出し、感慨無量。あのときは八重洲口のホテルでしたが、ZEROホールはあのときの3倍くらいにふくれあがっていました。

以下、参加者の皆さんの心から振り絞られた声をご紹介します。

●貧困、格差ひろげた石原都政。たまゆら荘火災で亡くなった10人中9人が東京都民。43000人の特養待機者。2007年時点の約2倍になった2010年の保育園待機者8400人。

●たった60万円の盲導犬えさ代補助金までカット。ウィメンズプラザも廃止しようとした。(これが財政再建の正体?)

●生活保護切り下げ、公営住宅つくらず、非正規雇用で住むところもない。住民票のない人は投票もできない。

●中国、韓国、女性、高齢者、障害者への差別。差別の石原都政を自ら投げ出したのはチャンスです。希望が見えてきた。 (思い出します差別の言葉の数々。障害者に人格はあるのか。生殖能力を失った女性が生きているのは無駄で罪。三国人、シナ。原発都民投票なんてセンチメント。ネットカフェ難民はファッション。)

●関係ないけど、わたくし宇都宮市出身です。石原単体のみならず、石原的体質に反対。石原的体質=原発的体質を許したメディアの責任は大きい。人が生きていく痛みがわからない人に政治をしてほしくない。選挙の日まで怒り続け、怒りを優しさにつなげよう!

●小泉の子分から石原の子分になったI氏。子分を親分にしてはならない。

●暴力夫を息を潜めてやりすごすような石原都政の日々だった。

●子どもの貧困が問題となっている。児童扶養手当5年後に半額削減、ストップ。つまずいた子どもの行き先だった定時制高校統廃合反対。シングルマザーズ見てね!

●女性副知事をぜひ実現させたい。よろしく!

●築地市場の豊洲移転はオリンピックのためだった。除染費持ちで汚染された東京ガス跡地を買い取った税の無駄。(もちろんオリンピック誘致も無駄)

●原発の現地は東京です。原発いらない福島。12月10日に全国ネット発足集会をします。

●そうだ、石原さん、もう前知事なんだよね~、これで変えられなきゃ東京の恥。メディアがやらないなら私たちが新しいメディアになって拡散しよう。勝手連を山ほどつくろう。

以下は宇都宮けんじさんご本人からの言葉です。

◆日弁連会長として原発事故被災地支援にあたってきた。原子力損害賠償センターで国がまず賠償し、国から東電に求償するしくみにしたい。

◆家賃補助、最低賃金引き上げで居住権・基本的人権を守りましょう。

◆公契約条例実現、低価格入札防止の一環で入札条件に最低賃金以上の企業という条項を入れるべき。

◆管理教育は憲法19条 思想良心の自由に反する。先生たちが自由にものを言えない強制的な雰囲気で、学力競争を煽ることが子どものストレスとなり、いじめ・暴力につながる。いじめのない学校に向けて全力を注ぎます。

◆瓦礫処理は住民の声をよく聞き決定します。日本には世界の2/3の焼却炉があります。まさに焼却文化。健康調査をずっとやっていくことが必要です。環境調査、放射線測定もやるべきです。

◆あんぱんはこしあんが好きです。

宇都宮さんの政策は「人にやさしい東京をつくる会」のサイトにあります。 utsunomiyakenji.com/index.html

勝手連をつくるときの参考にしてください。 www.senkyo.metro.tokyo.jp/qa/

 

 

映画へのお誘い3つ

1■「天のしずく 辰巳芳子 ”いのちのスープ”」

いのちの始まりに母乳があり、終わりに唇をしめらす末期の水がある。人の命は絶えることのない水の流れに寄り添って健やかに流れる。・・・食べる楽しみを奪われた最後の日々を、工夫した様々なスープが支えた。それがいのちのスープの原点。辰巳芳子が唱える、食を通して見えてくる「いのちと愛」への道筋。(HPからの抜粋)

小さいころ大塚にあるY家に母方の親戚が年1回集まりました。母に連れられて行くとそこには遠縁にあたる辰巳浜子さんと芳子さん親子の手による素敵においしいお料理が並べられていました。確かローストビーフを初めて食べたのもここです。結婚後は浜子さんの著書『料理歳時記』で学びました。風を感じるようなきりっとした素晴らしい本です。学びが身についていないのが残念です。

●東京都写真美術館ホール、ヒューマントラストシネマ有楽町などで上映中

tennoshizuku.com/
www.asahi.com/news/intro/TKY201211050398.html?id1=2&id2=cabcbbag

www.tatsumiyoshiko.com/

 

2■「フタバから遠く離れて」1日リレー上映会

地域から未来をつくる・ひがし広場 からのお知らせ www.jtgt.info/

月1原発映画祭(第7回)は、 11/24(土)に根津在住の舩橋淳監督をお招きして、 新作「フタバから遠く離れて~あなたのとなりのフタバ~」を上映します。  ぜひ多くの方々に観ていただきたいので、 1日に3回、谷中(台東区)、千駄木、白山(文京区)と 会場を替えて 監督にご足労をかけます。ぜひご鑑賞ください! (谷中会場は要予約)
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故郷を遠く離れた土地で今も避難生活を送る、 福島県双葉町民の日常を9か月にわたって記録したドキュメンタリー映画です。 東京電力福島第1原発事故後、双葉町は町全体が警戒区域となり、 1423人が約250km離れた埼玉県加須市の旧騎西高校へ避難、 地域社会丸ごとの移転という前代未聞の事態となりました。 激変した環境のもと、双葉町の方々はどう感じ、 どんなふうに過ごされてきたのでしょうか? 原発事故から1年半が過ぎて今なお100人以上が暮らす避難所、 いつ帰れるとも知れない故郷…。 これは、原発52基を抱える日本列島のどこでも起こりうる現実です。

*「フタバから遠く離れて」公式HP nuclearnation.jp/

*朝日新聞論壇時評10/25 www.asahi.com/news/intro/TKY201210240781.html?id1=2&id2=cabcbacf
今回リレー上映する3会場は、 それぞれ地域で人と人のつながりがつくってきた場です。 3会場とも舩橋監督のトークを予定しています。 映画とお話をとおして、原発震災と隣り合わせで進行している今を みつめなおしてみませんか?
【1】谷中コミュニティセンター・大広間  14:00~16:30(開場13:30) (台東区谷中5-6-5 メトロ千代田線千駄木駅徒歩3分、JR日暮里駅徒歩5分) 長年地域に根ざした施設として親しまれてきました。 このたび防災コミュニティ施設として建て替えられるため、2012年 11月24日をもって閉館となります。大広間最後のイベント。 ●定員70名/予約をお願いします。
【2】谷根千〈記憶の蔵〉  17:30~20:00(開場17:00)(文京区千駄木5-17-3 メトロ千代田線千駄木駅・南北線本駒込駅徒歩5分 「ステーションきょうわ」奥) かつては個人宅の貯蔵庫であった大正時代の蔵です。 現在は谷根千工房(www.yanesen.net/)と映画保存協会が、 この地に暮らす人々の記憶の宝箱として蘇らせるべく活用しています。 問い合わせ:電話03-3822-7623 または 080-6670-0142(やまさき) ●定員35名/予約不要。
【3】JAZZ喫茶「映画館」  21:00~23:00(開場20:45) (文京区白山5-33-19 都営三田線白山駅徒歩1分、メトロ南北線本駒込駅徒歩5分、白山神社参道入り口角の裏手、白山駅A-3エレベーター左上前) 音にこだわりを持つJAZZ喫茶です。LPレコードに重きを置いています。 自作オーディオ、ウッドホーンは木からの削り出しです。 看板下の映画カメラ風オブジェが目印。 問い合わせ:電話03-3811-8932  ●定員20名/予約不要/別途ドリンクをご注文ください。

◎参加費 1000円(資料代)
◎谷中会場の予約方法 1.HP kokucheese.com/event/index/59068/ 2.メール mmrinn@view.ocn.ne.jp (河村) 3.電話 050-3059-6328(小林) *予約先着50名の方に本作品のパンフレットを差し上げます。
主催:「フタバから遠く離れて」1日リレー上映会実行委員会 (問い合わせ:090-1265-0097 植松)
協賛:地域から未来をつくる・ひがし広場/月1原発映画祭、 「原発」都民投票の会、谷根千工房、JAZZ喫茶「映画館」、 谷中防災コミュニティを考える有志の会、りんご野

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3■「国際有機農業映画祭2012 こんな世の中ひっくり返さなあきまへん」

12月16日(日) 法政大学市ヶ谷キャンパス

blog.yuki-eiga.com/  上映作品 blog.yuki-eiga.com/?eid=1391114

2007年から6回目になりますが、私は去年を除いて全部参加してきました。
初回の遺伝子組み換え作物や農薬の問題から始まり、地域固有の種の保存、 大資本の農薬会社による種の独占、種の断絶、生態系の破壊の問題、などなど毎年とても考えさせられる内容です。昨年のテーマは「それでも種をまく」でした。原発事故の放射能汚染により価値観が覆され、子どもを持つお母さんたちが、食を心配する あまり、毎日同じメニューでもいい、季節感なんてなくてもいい、輸入もの でもいい、レトルトでもいい、と言うのを聞き、なんとも胸が痛みました。豊かな土壌、有機循環と食の安全はほぼ同義語だったのに、今や土は悪者、 それでも私たちは地球とつながってしか生きられない。価値をひっくり 返した元凶は不完全な技術、安全がまったく保障されない原発です。
今年のテーマ「こんな世の中ひっくり返さなあきまへん」には様々な思いが込められているようです。人間が土や地球とつながっている喜びを 改めて感じさせてくれる珠玉の短編映画たちです。映画好きの 皆さん、この映画祭はぜひご覧になってください。

文化の秋

上野公園がすっかりリニューアルしました。東京都美術館も改修が終わり、このところ美術館にお茶だけしに行くことも多くなりましたが、ミュージアムカフェはお洒落で美味しく、緑一色だった植え込みも素敵な花壇に変わり、池は柵が取り払われ、犬は飛び込みやすくなり、池の畔にはスターバックスなどのカフェが賑わっていて、大道芸が解禁され、ブルーシートのテントは減り、人が格段にふえました。もっとも今日は文化の日。いつも以上に人が多いはずです。芸大美術館や国立博物館に並ぶ人々がとても文化的に見えました。

文京区では11月1日、千駄木の観潮楼跡に区立森鴎外記念館がオープンしました。一足先に景観審議会で同館が景観賞に選ばれたのですが、そのとき、道路側から見るとちょっと首を傾げる風景でも、左手から正面玄関に回るとなかなかのデザインだということを知りました。

そして今回、内覧会で内部を見て、狭いながらも要所要所に工夫が凝らされていること、ミュージアムカフェやショップ、何より中から外を眺めたときの風景を意識した休憩所、ミニスポットには感心しました。観潮楼のイチョウの木が手当てされ元気になったのも嬉しいし、カフェから見るとちょうどそのすぐ脇、狭いビルの隙間にスカイツリーがすっぽりはまって見えるのは一興でした。長い準備期間を経て、今新しい賑わいスポットが生まれつつあるのは明らかなようです。皆さまもぜひいらして、ご自分の目で確かめてみてください。

修景という言葉がありますが、本来は景観破壊をふせぐために風景を修復することのはずですが、時代のニーズに合わせ、周囲との調和をはかるための改修という意味でこのところ盛んに使われているようです。形をいじると新たな賑わいが生まれ、色々な楽しみ方、様々な可能性が広がる反面、今までの風景に親しみ楽しんできた人々には寂しい思いが残ることは否めません。そして上野の森のブルーテントの人たちは、日々寒さに向かうこの季節にいったいどこへ行ったのか一抹の不安を覚えました。

鴎外記念館入口          地下鉄の通風口?金属製ルーバーは実は明かり採り

 

重厚な玄関の自動ドアが開くと正面に鴎外のレリーフ

読書の秋

暑い暑いと思っていたらいつの間にか11月、秋も深まり、夜中に冷え込むようになりました。朝、丸まって布団にくるまっているとなかなかベッドから抜け出せません。

秋の夜長、読書の秋です。皆さまは最近どんな本を読まれましたか?私はネット古本屋で昭和初期の「庭園と風景」という雑誌(日本庭園協会発行)を見つけ、思い切って全58冊買ってしまいました。1冊35銭という価格が安いのか高いのか、現代の貨幣価値ではいくらなのか、全然見当もつきませんが、まださわりしか読んでいないけれど、これがまた面白いのです。

私の知っているだけでも本多静六、大江新太郎、武田五一、井下清などそうそうたる執筆陣で、大塚公園などの記事も興味深いのですが、特に当時の東京市公園課長だった井下清が「きよ。ゐのした」の筆名で書いた『百年後には公園はなくなる(百年後の公園夢物語)』というのがすごく面白い。

2028年からみた100年前は、「人々は自己の所有権なるものが確保されて居って、資産のあるものは、各一定の土地に自己の家族だけの邸宅を構え・・・その資産を獲得しさらに富まんためには、全生涯を挙げて健康を損なうことも道義に反することも意とせず、悪戦苦闘した・・・。その結果、極端な都市密集生活となり・・・餓鬼のごとき浅ましい生存競争をしたのであった。」

さらに、「一世紀前の社会施設の中に、一つ他の制度より一歩進んだものがあった。それは公園なるものであって、・・・ある自然地の内に自由平等に楽しく相愛し、相援けて人生を楽しまんとするのであって、この公園の思想が百年後の我々の社会制度を作り出したものと云える。」「今日我々は特に公園なるものを持たないが、・・・その時代において人々は都市に集団することによってのみ幸福を得、また富を獲られると信じて居ったのであって、公園なるものがその反動として消極的に認められたのである。」「この都市においては・・・人口一人当り四方米以上を最小限度として公共空地が設定され、・・・僅かな公園地が人々の慰安休養のほかに、密集生活による空気の悪化と種々の災害に対し大なる効果を与えるものと考えられておったことは微笑を禁じ得ないが、個人単位の争闘的社会組織から脱した今日(昭和百余年)、・・・(放送電動器、腐植質化ガス、輻射線の巧みな利用などの技術革新により)昔の如き煩雑な作業を必要とせぬ結果、全国土すべてを美化することが容易になり、公園と名づけて僅かな地のみを装景することのなくなったことは大いに誇りとしてよい。」「百年前においては運動復興絶頂であったため公園内にまたは公園と併立して大規模な運動場と児童遊園が設けられたことは・・・興味があるが、その根本精神は力量技術を競わんとする争闘時代の訓練にほかならぬ。今日においては楽しむべき遊戯のみが発達し、・・・その大運動場は古をしのぶ儀式的運動に用いられる程度にすぎぬ。・・・児童遊園に相当するものは各居住地に在って、往時各家庭が客間を設けた如く、児童相互の訪問遊戯に供えている。」「学校よりも人々の教育上重大な使命を持つものは博物館であって、我々が航空路から直に認める大建築物のほとんどが博物館であると云うも過言ではない。交通は往時に比して甚だ少なく、迅速を要するものは中央放電局より受電して飛行する航空船、急を要せぬもの、重要なものは太陽熱線を蓄積したる自動車によるものであって、一時流行した地下鉄道なるものは萬物の霊長たる人類の交通すべきところでない・・・。」「現代において自然美化に要する経費は莫大で、教育費に次ぐものではあるが、往時の交通土木費が繰変えられていると見るべき・・・・・」などなど、2012年にして今なお一人5平米という情けなさ、手の届かぬ少々無理のあるユートピアながら、示唆に富んだことが語られています。

ご希望の方に貸し出します。

読書と言えば数日前、2010年度公立図書館の国民1人あたり貸出冊数が過去最高、年5.4冊となったと報じられていました。 小学生では同26.0冊。

www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201211010077.html

ある社会学者は、「自分のように本を書くのが本業ではない者はまだいいが、小説家などは買ってもらえないと困るだろうなあ」と言っていました。でも、電子書籍も台頭してきましたが、収入の少ない若い世代や子育て世代には図書館はありがたい存在です。

幼児期にどんな本を読んでもらったか、どんな本を読んだかは、後々の人生に大きな影響を与えると思います。うちの子どもたちの幼稚園(杉並区中瀬幼稚園)には、図書室があり、毎日のように本を借りて帰りましたが、お礼に有志のお母さんたちで「絵本の広場」という本の修理・読み語りのボランティアをしていました。近頃子どもに悪影響を与える本を排除する向きもありますが、子どもにとっては読みたい本が良い本です。この本がいいと押しつけるのではなく、自発的に選ばせながら、どれを選んでも当りというのが理想です。そのためには良い本を選んで揃えたり、読み語ろうということになり、中央図書館の講座に参加したり、推薦し合って書評を書き合ったりしました。

私自身は子どもの頃、家の中に絵本がたくさんありましたが、母が何を読んでくれたのか実はまったく記憶にありません。最初の本の記憶は幼稚園の上組さんのとき、本好きの祖父が学校に上がるのだからと(お祝いだったのか?)買ってくれた講談社少年少女世界文学全集全51巻でした。 毎月配本で5年間くらいかけて全巻そろいましたが、いつも楽しみに待っていたものです。第1回配本は今も忘れない「ああ無情」(レ・ミゼラブル)、第2回が「ギリシャ・ローマ神話」でした。このあたりは全部祖父がだっこして読んでくれましたが、涙をぼろぼろ流しながら聞き入っていたのを覚えています。特にギリシャ神話が大好きで、その後自分でも本がボロボロになるまで何度も読み返しました。アネモネやヒアシンスになった美少年の血にまみれた話は魅惑的でした。ショッキングでしたがワクワクして、夜眠れないこともありました。ゼウスとヘラ(名前からして憎らしかった)のからみは子ども心に嫌いでした。こういう体験が人格形成にどう影響したのか、良かったのか、悪かったのか評価はできませんが、そんな幼児期の読書体験はおとなになっても心の芯となって残るものです。

図書館はありがたいけれど、良い本の書き手が困らないようにするには・・・貸出冊数に応じて印税がふえるようなしくみがあれば良いかなと思います。

さて、 区内に18も大学がある文京区には大学図書館の区民利用の制度があります。 東洋大、文京学院、お茶大、跡見学園、拓殖大学が協力してくれています。 www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_library_daigaku_.html

秋の夜長、どうぞ読書を楽しんでください。

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