恐竜と永平寺

親戚の法事で福井県勝山市に行きました。

福井は何年か前にNHKの朝ドラの最高傑作「ちりとてちん」で小浜が舞台になり、結構のめり込んでいた私は京都から湖西線経由で観光に行ったことがあります。

主人公のB子が「かわらけ投げ」をした場所とか恐竜の化石を拾った場所とかを見て歩き、ドラマにも登場した勝山の恐竜博物館に行こうと思ったのですが、実は小浜市と勝山市は福井県の西と東に大きく離れていることを知り、諦めたのです。今回、遠い福井での法事に出席したのも、恐竜博物館に行ける!と思ったのが大きな決め手でした。

米原から北陸本線で北上すると、長浜あたりからしっとりと落ち着いた瓦屋根と黒壁の住宅と田圃の混在した町並みが続き、古都からの近さを実感しました。福井駅から単線のえちぜん鉄道に乗り換え、ゆったりと勝山まで九頭竜川沿いに遡ります。鈍行のローカル線ですが、年配の乗客の身なりの品のよさに驚きました。福井県は幸福度が日本でNO.1なのだそうです。平然と落ち着いて見えましたが、今、たくさんの原発を抱えて福井県民はどう考えているのでしょうか。

法事のあと、念願の県立恐竜博物館に向かいましたが、渋滞の長蛇の列。大型連休だから・・・と勝手に決め込みましたが、あとから聞くと日常的に休日はこんな感じなのだそうです。展示の質も集客力も日本でNO.1クラスとか。 www.dinosaur.pref.fukui.jp/     

外からは恐竜の背中のようなドームと、とんがった三角帽が頭のように見えます。その口の部分から入っていくと、そこは3階。まるでブラキオザウルスの口から飲み込まれ、長い首を滑り落ちるようにエスカレータで地下1階まで降り、そこからワクワクする旅が始まります。巨大な動くTレックスの模型、2枚の向き合ったスクリーンに写されるジュラ紀の?映像、ドームはプラネタリウムのように夕暮れ色の空を写し、螺旋階段や廊下で私たちは恐竜を下から見たり上から見たりできるよう工夫され、ラボの中では白衣の研究員が刷毛で化石をクリーニング、とにかくうまくできています。久しぶりに心から楽しみました。みなさまもぜひ一度どうぞ。

1989年の化石発掘に始まった博物館計画は、途中資金問題などで頓挫しそうになりながら、黒川紀章さんの設計、総工費300億円(これは聞いた話)で、2000年に開館にこぎつけたそうです。ジュラシックパークの刊行が1990年、スピルバーグの最初の映画化が1993年ですから、ほぼ同時に進行していたのです。研究所としても一流で、近く福井大学と合併するなどという話もあるそうです。

杉木立の中の鐘楼

 えちぜん鉄道の帰り道、途中下車して永平寺に寄りました。たまたま駅から乗ったタクシーが観光タクシーで、運良く歴史探訪の会の代表という博識の運転手さんが無料でガイドをしてくれました。今まで行く年来る年の除夜の鐘しか聞いたことがなかったので、一度訪れたいと思っていましたが、谷間のどん詰まりに斜面に沿うように造営された広大な山寺は、思っていたより質実剛健でした。修行僧260人、冬の積雪2mを支えてきた白木の太いケヤキの柱は黒光りするまで磨き込まれていました。永平寺観光タクシーのHPは以下。  eiheijikankou-taxi.com/

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