住民投票の必要性

関西電力大飯原発再稼働について政府と民主党の見解が揺れに揺れています。あまりのご都合主義と無定見には本当に腹が立ちます。直接請求、デモ、ハンガーストライキ、、、国民はあらゆる方法で怒りをぶつけていますが、当然だと思います。

若狭湾はとても美しいところで、いくら地震が少ないとはいえ日本の原発の30%近くがここに集中しているなんて、信じがたい愚挙。少なくとも周辺自治体の同意は不可欠、京都府と滋賀県の共同提言にあるように、第三者機関による検討が必要です。

国は、ごく微量でも放射能汚染の可能性のあるがれきの広域処理を各自治体に求めていますが、それならば放射能汚染の元凶となりうる原発再稼働についても広域で合意をつくるべきです。

原発をつくるときは立地自治体本意、責任は広域で分担ではあまりにも理不尽です。というより、原発ゼロの実績を既成事実にしたくないあまり混乱しているとしか思えません。

民主党を脱原発の一点だけで評価していた市民も多く(私もそのひとり)、産業構造改革で経済における原発の地位を下げ、ゆくゆくは廃止に導くことを期待していた彼らは失望、幻滅、政治不信です。

自民党政権下で構築され長きにわたり産業構造を利権でからめとってきた原発シンジケートは、銀行、メディア、政府、国民、すべてを支配しています。仙谷由人氏は原発をなくすことは日本の集団自殺と言い、石原都知事は原発反対を言うのは自分の首を絞めるようなものと、いみじくも同じようなことを言っているのが象徴的です。

橋下大阪市長と石原都知事は資質は似ていますが、原発に関しては正反対です。 維新の会は民主党との国政での政局対決のためだけだとしても、原発再稼働反対、脱原発です。 一方では教育基本条例による教員の強制処分で、職場の規律と基本的人権の軽重をはきちがえる大問題があり、総選挙になったら原発と人権、どちらを投票の指標とするか悩む人も多いでしょう。悩まずわかりやすさに飛びつく人の方が多いことが悩ましいのですが、だからこそますます個別案件ごとの住民投票が必要度を増します。

やはり選挙の争点だけで判断して選んだ人にすべてをお任せするのは民主的ではないのです。住民投票は市民にとって学習のプロセスであり、民度を高めるプロセスでもあります。特にひとりしか選べない首長については、いいことも言うが、とんでもないこともする人を選んだ自治体には絶対に住民投票が必要です。

 国政で大飯原発再稼働が紛糾している最中、静岡県御前崎市では市長選挙がおこなわれました。こちらは浜岡原発の再稼働問題が最大の争点となり、これまで2期8年、原発を推進してきた現職の石原茂雄氏が、再稼働に同意しない、あるいは廃炉を訴えた他の2候補を大きく引き離して当選しました。mainichi.jp/select/news/20120416k0000m010093000c.html

浜岡原発では高さ18メートルの防潮堤を整備中のところ、告示直前に内閣府の有識者検討会が巨大地震に伴う付近の想定最大津波高を21メートルと公表、安全確保が問題になっていますが、それでも再稼働を留保した現職が当選。国の指針に安易に任せず市民の意見を聞いて判断すると言ったそうですが、当選翌日にまず会ったのは中部電力の幹部だそうで、会談内容は非公開です。headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120417-00000009-mailo-l22

「原発城下町」の御前崎市で原発従事者を相手に飲食店などを営む人から、原発がなくなったら商売ができなくなるからこれからも原発と付き合っていく道を選択したという声があがっていましたが、これこそ沖縄の米軍基地周辺の論理同様、依存症の論理、原発や基地から脱却できなくする思考停止の論理です。

各地で住民投票をおこない、すべての情報を出させ、市民ひとりひとりが代替エネルギー政策を勉強してみてはどうでしょうか。総括原価方式の廃止、電気料値上げをさせない施策、他の発電原料の値下げ交渉、発送電の自由化、送電線使用料の値下げ、補助金の洗い出し、そしてシンジケートの壊滅などなど、切り口はいくらでもあります。

これだけのことをすべて改廃した上でなら、集団自殺にはならないと思います。丹念な洗い出しと制度改革をした上で、立地自治体も消費地も国民みんなで覚悟の上の原発ゼロ社会を体験してみてはどうでしょうか。今の生活を継続するために危ない原発と付き合うのではなく、不安のない未来のために新しい生活と付き合う、最初はきっと大変ですが、そこから道が開けるかもしれません。

さて、原発都民投票のその後ですが、明日30日まで各自治体の選挙管理委員会で署名簿の縦覧中です。有効筆数323,076筆、有効率は93.5%でした。無効が6.5%というのはすごく低い数値です。文京区では5,181筆のうち、6.35%の329筆が無効でした。縦覧後、5月10日に都庁に本提出します。

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