絶対高さ制限
2012年4月5日|お知らせ
【絶対高さ制限第2次素案 意見募集】 明日4月6日が締切です!
2回目だからなどと遠慮せず、率直に忌憚のないご意見を。
www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_keikakutyousei_takasa_dai2zisoan_ikenboshu.html
3月14日から21日にかけて5ヶ所で説明会がおこなわれ、各回30人程度の参加がありました。
最終回の駒込地域活動センターでは、2004年に先行して高度地区の指定をした本駒込6丁目の住民が多数参加し、行政の姿勢について、新宿区内藤町の事例にならい住民と協働で丁寧に話し合いながら決めていくよう要請していました。
2004年当時はやむを得ず35mで妥協したが、今回メンツを捨てて本駒込5丁目と同じ32mを求めたいので、行政もメンツを捨ててくれ、と迫っていたのが印象的でした。
宅建業協会は相変わらず、建替えができなくなる既存不適格マンション住民の権利侵害になるので、高さ制限そのものに反対という意見。
真っ向から対立する意見ですが、区はどちらにもきちんと回答できません。
予定の20:30を40分オーバーしてもまだ意見を言いたい区民
今回の絶対高さ制限の趣旨は、まちのスケールを超えたマンション建築などに関して紛争がふえたため、突出した高さの建築を規制しようというものです。
それに対し、本当は床面積をふやして儲けたい業界が、マンション住民の代弁者を名乗り、権利侵害を声高に言っているのです。
マンションの建替えは高層で戸数が多いほど費用がかさみ、合意形成も難しく、建替えの度に資金に充てるための保留床をつくって新たな住民に売り、費用をまかなうという構造になっています。そのためには高層化が必要悪、高さ制限にはどうしても賛成できないのでしょう。
しかし、人口減少転換を間近に控え、すでに高層化推進の時代ではなくなっています。こんなことを続けたら、今でも空室率11%というマンションは供給過剰になり、良好な街並みどころかとんでもないゴーストタウンになります。前と同じ高さまで建替えを許す既存不適格建替え特例だってやめてほしいくらいです。
行政は良好な街並みや景観を守るという初志を貫徹して、もう少し低層住居住民側に立って反論してくれてもいいという気がします
住民の意向を尊重しなければ絶対高さ制限制度の趣旨は実現せず、元の木阿弥、もう一度住民主体のまちづくりに立ち返って話し合いを、という意見もありました。
2次素案の内容については、
高さが下がった理由の中には、
小石川2、3丁目は明らかに低層住宅地域で、22mでは高すぎると思うところが多いのですが、あまり意見が出なかったのでしょうか。
区報の概要版ではよくわからないのが大規模敷地の特例です。
1次素案では、教育・
斜線規制の立ち上がりに関する図もわかりにくく、事情により説明会が中止された本郷地区では、独自説明会の予定があるので
ひとつ釈然としないのは、
100m以上の高さなら後退10m以上、50m以上なら8m以上、など
もっと言えば高さ制限の対象外となる都市核についても一定程度は定めてほしい規定です。気がつくのが遅かったのは忸怩たるものがありますが、都市核の設定について都市計画審議会で揉めた時点で、
都市核となる春日・後楽園駅前再開発地区では、
再開発地がもし都市核でなければ、
大規模敷地特例の内容や教育・医療施設特例については、
意図的でないとしたら、せめて遡って外壁後退をどこまで適用するか検討し直す必要があるとと思います。
そして、できれば都市核について再検討を促したいと思います。
今さら都市核を反故にできないとしたら、
以下参考に他地域の情報です。
千葉市でも高さ制限について2年越しで検討しており、やはり宅建業界、マンションや団地の管理組合からの意見と低層住居地区の意見が対立しているようです。
目下パブリックコメントの集約中?まだ結論は出ていないようです。
www.city.chiba.jp/somu/shichokoshitsu/hisho/mes-tf25.html
流山市では3月21日に「街づくり条例」が可決されたそうです。じっくり根回しして、超党派で策定した念願の条例です。
発端となったマンション紛争から10年、初当選の市長が策定を宣言してから4年、条例検討委員会が発足して2年・・・気の遠くなるような努力のたまものですね。
流山のみなさま、おめでとうございます!
www.city.nagareyama.chi
「条例では拘束力をどこまでもてるかは、市や市長の覚悟にかかる部分が多いと思うが、市長はそういう覚悟を持っているか」という議員の質問に、「覚悟をもってあたります」と担当課長が答えたそうです。
「都市計画及び街づくりにおける市民参加及び協働の街づくりを推進するために必要な事項等を定め、良質で魅力的な街づくりを実現し、もって市民の福祉の向上に寄与するためである」という市長からの提案理由を読んで、感動しました。
文京区でもいつの日か。。。
以下の議案第25号に全文
www.city.nagareyama.chi
まちづくり条例を特集した「景観と住環境を考える全国ネットワーク」ニュースNO.7ができまし
ご希望の方に差し上げます。
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