高度地区と景観まちづくり

現在文京区には、建築物の絶対高さ制限(高度地区指定)と景観行政団体への移行をめざす景観計画の、2つの大きなまちづくりの動きがあります。

高度地区の方は7月の都市計画審議会で第1次素案が提示され、7月12日のブログ(コラム)で問題と思うところを書きましたが、同じ都市計画部計画調整課の管掌で景観計画についても検討されています。

こちらは7月下旬と8月上旬に区内5ヶ所で意見交換会が開かれました。参加した感想は、意見交換の進め方が昨年の都市マスタープラン策定のときとまったく同じ、文京区の魅力探しから入り、文京区の良さが好きな風景に変わっただけ。 そしてファシリテートのコンサルがアルメックからアルテップに変わっただけ。

いつも魅力から入り、魅力止まり。魅力まではもう確認済みなんだから、それをどう守るかが重要なのに。
今回も魅力の列挙に大部分の時間を費やし、魅力的な景観を守るための方策については議論を踏み込めず、消化不良のまま終わりました。
 
都市マスのときは、魅力を生かすという目標までは合意できたのですが、実際の土地利用方針や地域ごとの計画については意見交換が深まらず、施策の部分は、区民のご意見を拝聴しましたということで、コンサルと区の作文となり、魅力を生かす施策はまったくと言っていいほど示されませんでした。
今回は、景観を守り生かすのが目的で、そのために法的規制もできる景観行政団体に移行しようというのですから、たった2回の意見交換会ですがぜひ規制の部分にまで議論を進め、区民の意見を反映できればと思います。
 
しかし、先日の意見交換会では景観行政団体については一言も触れませんでした。
そしてなんと、高さ制限と景観は切っても切れない関係で、一体として論じる必要があるのに、現在高度地区の検討を進めていること、その素案の説明会が9月にあるということにも計画調整課はまったく言及しませんでした。
同席していた課長さんに高度地区の方のアナウンスをしてはどうですか?と促すと、課長は関係ないという風に、「それはまた別ですから8月末の区報特集号を見てください」とだけ。
 
まちづくりは住民の生活に深く関わる問題ですから、開発側、建てる側の視点の数値規制だけでなく、生活者の視点で景観、住環境、生活文化、防災などトータルに考えなくてはならないものです。
せっかく2件の重要な施策が同時進行しているのですから、本当は環境政策課、区民課、防災課、アカデミー推進課などもまきこみ、もっと横の連携を密にして進めてほしいくらいなのに、担当の計画調整課の内部だけですらこのように分断して進めるというのは問題です。
 
9月には高度地区指定の説明会と景観計画の意見交換会が両方ともありますが、すでに日程は決まっているにも拘わらず、どうしてもおしえてくれません。 
なぜできるだけ早く知らせ、できるだけ多くの区民を巻き込んで大議論をして、区民の合意を反映した良い計画をつくろうと考えないのか、いつものことながら本当に悔しく腹立たしい思いです。
 
8月25日号の区報に9月初旬~中旬の説明会の日程が載ります。意見交換会の日程も載るはずです。そして、8月31日に絶対高さ制限を定める高度地区指定についての区報特集号が出ます。
みなさま、お忙しいとは思いますが、ぜひ区報を忘れずに見て説明会・意見交換会に参加してください。
 
高度地区指定の問題点については、後日また少し深く取り上げてみたいと思っています。
ご意見をお寄せください。

 

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